アメニティ-の価値
1.経済学と環境評価
「経世済民」
経済成長の仕組みと政策
成熟化社会では成長が目標ではなく、サスティナビリ
ティーが重要
価値はあるが「価格」では評価できないものの評価
治水、利水・・・・財産、生産に直結
アメニティ・・・・親水性、癒し等水の多面的な価値
「価格」のつかない価値の評価
環境経済学の新しい分野
アメニティとは
歴史的、文化的、自然景観等の総称
「あるべきものが、あるべきところに、あること」
「河川」、「川の流れ」という形のあるものが、その地域の
人々にとって
暮らしやすいと感じる
快適さが感じられる
地域の歴史が感じられる
地域固有の財産として自然と住民が交わりながら形成して
きた地域のイメージと一体性を持っている
川のアメニティは地域固有性を有している
アメニティ-の価値の換算
例えば 多摩川の河川敷の緑を守るための基金を
分担してほしい
あなたはいくらなら払っても良いと思いますか
貨幣的評価・・・「お金と交換」できることが前提
お金と交換できないもの、してはいけないもの
「人間の生命」
「環境」・・・自然、水などはライフサポートシステム
アメニティ-の価値の換算目的
評価額をつけることの意義
費用対効果を考える、事業費の社会的妥当性
意思決定の道具でしかない
議論を深める手段と考える
情報の共有
例えば1人5票の投票権を持って
高水敷の緑地は必要ですか? で投票する
情報の共有
*地域の自然、歴史、環境の現状
*水の大切さと渇水現象などの自然現象に対する
理解
*トリハロメタンの発ガン性、環境ホルモンの影響
*自然現象と生活との関わり
など情報を共有化した上での、環境価値の評価を行
う
*情報の内容によって環境の評価が異なる
*市民の参加とリスクの負担
川の親水性
1.川の本来あるべき姿を生かす
2.地域の特性、個性(歴史、文化)の反映
3.安全な親水空間の確保
4.ユニバーサルデザインへの配慮
5.生態環境へ負荷をかけない
ユニバ-サルデザイン
1990年代以降アメリカのロン・メイス教授によって提示
された
①誰にでも公平に使用できること
②使う上で自由度が高いこと
③簡単で直感的にわかる使用方法になっていること
④必要な情報がすぐ理解できること
⑤うっかりエラ-や危険につながらないデザインである
こと
⑥無理な姿勢や強い力なしで楽に使用できること
⑦接近して使えるような寸法・空間となっていること
河川環境調査1
1.親水性に係わる現況調査
1)河道形状
川幅、低水路幅、高水敷幅、護岸法勾配
2)流量、水質
流況(平水、低水、渇水流量)
常時水深、流速
水質(PH、BOD、SS)
3)生態系
植物、魚類、鳥類、小動物、生息場、貴重種
河川環境調査2
4)景観
全体のイメージ、個々の対象物の評価
2.地域との関わり
歴史、利用状況、親水マップ
3.地域のニーズの調査
住民、自治体、有識者
河川環境調査3
4.河川の条件
基本計画の理念
改修計画
河道特性
勾配、河床材料、河床変動、水衝部
洪水頻度、計画高水流量
地域の個性を反映させる
個性・・・地域の個性、川の個性は他と異なってい
ればよいのではない
そこに存在することによって人に何かを感じさせ
る力を持っていることが「個性的」
個性をイメージするとすれば・・・「ふるさと」、風景
*自然、歴史の個性・・・風景、風土、歴史
*作為による個性・・・イベント、歴史上の人物、
特別なデザイン
*混合した個性・・・伝統産業、歴史的構造物
自然の分類と個性の実現
1.一次的自然
自然環境が人為的な圧力に勝っている
地域の有する歴史、自然を反映した個性
2.二次的自然
自然環境と人為的な圧力がバランスしている
都市郊外、中流域の都市
3.三次的自然
人為的圧力が自然環境に勝っている
都市部
都市部に足らないやさしさ、やわらかさの
表現
河川内に地域の個性を表現する
やさしさ、やわらかさの表現
曲線、曲面、木製、自然色、揺らぎ
やさしさ、やわらかさの表現
河川の魅力1
1.川としての魅力
中州、堰、オープンスペース、高水敷、蛇行、
瀬と淵
河川の魅力2
2.地域の歴史の反映
歴史的な町並みとの調和
河川の魅力3
神社と河川の一体性・・人が集まる、歴史的イベント
河川の魅力4
3.水と緑のネットワーク
河川の魅力5
4.生態系が保全されている、水遊びができる
河川の魅力6
5.川の持つ精神的な効果
風景、川の癒し効果
河川の魅力7
清らかな流れ、せせらぎ、湧水
広々とした砂州は川らしい
人工的過ぎる、フェンスが高すぎる
開放的で、清流
広々した水面の広がりとカラー舗装のミスマッチ
高水敷への公園施設設置は慎重に、必然性に疑問
落差工、砂州がゆったりした開放感を作っている
高水敷の活用、川の眺めが多様である
ふるさとの景色
歴史とマッチした風景を作っている、自然石
水面に映る緑の演出
都市河川が掘割になっている
高速道路、垂直の護岸、水質
護岸を2段にして安全策を講じている、緩傾斜、変化
緩傾斜護岸・・親水性が高まる、安定感がある
本川は大きくて人が接しにくい
堤防下の遊歩道とせせらぎ水路
広い河原、水際の緩傾斜
低木の植栽で転落防止
自然石を用いた生態系への配慮
とんぼ池
既存の樹木、地形を生かしての生態系の保全
アンギュレーションのついた緩傾斜護岸
蛇行は視覚的な開放感を与える
桜と噴水
階段護岸の活用
平場の有る坂道、河川に沿った柵が低い
景観的には優れているが単調な直線
見とおしの良い歩道は防災的には安心感を与える
樹木がブラインドになっている
階段護岸と水際が不明瞭
緩い芝斜面、景観も美しい
左右対称で変化に乏しい
水際から水中への連続した緩傾斜
滑落しそうな不安感を与える
ダウンロード

アメニティ-の価値