研究開発型インターネットの必要性
九州ギガポッププロジェクト(QGPOP)
平原 正樹 <[email protected]>
(財)九州システム情報技術研究所(ISIT)
1
研究開発型インターネット
• インターネットおよびその関連技術開発専用
– 運用・商業ネットとは独立した設備と運用
• 先端的機能提供とそれを利用した応用開発
– 例:IPv6、品質保証、マルチキャスト、モバイル
• 先端的インフラと先端的応用のギャップ埋めるミド
ルウェアとサポート
– ネットワーク研究者と運用者による先端的応用支援
• 国際研究ネットワークとの研究連携
– スケーラブルなインターネット技術の検証
– オープンな技術開発、国際貢献
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学術研究運用ネットと研究開発型ネットの機能分担
学術研究運用ネット
研究開発型ネット
日常的研究教育のため
研究教育全般に必須
先端的研究のため
研究開発専用
24時間×7日運用
ネットワーク停止不可
24時間×7日運用
実験的利用が可能
従来機能の維持
先端機能への対応・開発
新機能導入に時間が必要 速やかな新機能への移行
安定的サービス志向の運 研究コミュニティとの連携・
用、利用者の容易な利用 サポート、研究者関与大
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研究開発型インターネットの構造
キャンパスネット・社内ネットとは独立
日常的な利用を妨げない
日常的な利用者からの制約を受けない
運用ネットや商業ネットを経由しない
それらの機能的制約を受けない
US研究ネッ
ト
欧州研究ネッ
ト
アジア各
国研究
ネット
国際
研究IX
研究開発型インターネット
研究開発利用
A研究所
B研究所
C大学
D大学
日常的利用
商業ネット
商業ネット
運用ネット
IX
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研究開発インターネットにおける地域集約機能
(ギガポップ)
研究開発ネット
学術研究
運用ネット
商業ネットA
商業ネットB
バックボーン
アクセス
(多重化)
A研究所
ギガポップ
B研究所
C大学
D大学
アクセス回線の共有(運用&開発)
接続組織がバックボーンを選択(複数可)
ローカルトラフィックの最適化
地域的共同研究開発推進
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回線多重化
A Mbps
B Mbps
A+B Mbps
一本の物理回線に複数の論理回線
物理的回線の一本化(コスト削減)
論理回線速度の変更容易(設計柔軟性)
統計的トラフィック多重化効果(効率向上)
例: ギガビットイーサVLAN(802.1q)
WDM波長多重
ATM VC(バーチャルサーキット)
※アクセス回線にもバックボーン回線にも適応可能
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研究開発型インターネットの必要性(共通インフラ)
1)無い例
C大学
2)有る例
X研究プロジェクト
C大学
X研究プロジェクト
Z研究プロジェクト
Z研究プロジェクト
B研究所
X研究プロジェクト
B研究所
Z研究プロジェクト
X研究プロジェクト
Y研究プロジェクト
Z研究プロジェクト
Y研究プロジェクト
A研究所
X研究プロジェクト
Y研究プロジェクト
A研究所
X研究プロジェクト
Y研究プロジェクト
研究プロジェクト毎に重複した回線コスト
研究プロジェクト毎に重複した運用コスト
研究費用の大半が回線費・運用経費に
研究機関間に回線はあっても利用不可(C大学X研究プロジェクト)
研究機関間に回線はあっても利用不可(A研究所とC大学、B研究所経由)
研究プロジェクトにまたがる学際的研究の発展機会なし
解決!
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九州ギガポッププロジェクト
• 次世代研究開発型インターネット
• 新インターネット機能提供(QOS、IPV6、
マルチキャスト、IPSEC、モバイル)
• 高速、ブロードバンド、常時、グローバル
• 産官学連携の共同研究開発インフラ
• 開発環境の共有=研究コミュニティ
• 国際研究インターネットの一員
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九州ギガポッププロジェクおよび連携研究プロジェクト
国際インターネット性能計測
6REN/6bone
京大 阪大
アジア各
国研究
ネット
CRL
ITRC
広大
RIX
(インテック)
StarTAP 6TAP
(シカゴ)
TransPAC
US研究ネット
APAN
JB(東大)
省際ネット
長崎
CAIRN
Internet2
Michnet
ミシガン大
メリット
日本テレコム
佐賀大
佐賀
熊本県工業
技術センター
熊本
CACAnet
天神
ISIT
九州松下 福岡タワー
平原家
IIJ
九州大
IIJ九州
QGPOP
ももち無
線ネット
NEC通信システム
QBP
KANMON
富士通NNC
日立九州
北九州
IPMA/MRT
キューデン
インフォコム
荒木家
芸工大 九工大 大分大
宮崎
岡村家
大分
鹿児島
FM福岡
JGN
QTNET
注)日常的インターネット
接続は記述していない
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研究開発インターネット(IMNET)を必要とし、
それがなくては実行が困難になる研究プロジェクトリスト(1)
テーマ[資金]
主要研究機関
商業・運用ネットでは利用不可
で研究遂行に必要な機能
九州ギガポッププ
ロジェクト(QGPO
P)[TAO]
(財)九州システム情報技術研究 IPv6、マルチキャスト、
所(ISIT)ほか、九州地域5大学、 QOS、モバイル
9研究開発機関
国際インターネット
性能計測(IPMA)
[TAO、NSF]
ISIT、九大他、九州地域5研究機 IPv6、BGP
関、ITRC、ミシガン大(米)、メリッ
ト(米)、ArborNetworks(米)、
APAN(AP)、Internet2(米)
高性能ルーティン
グシステム(MRT)
[NSF]
ISIT、ミシガン大(米)、メリット
(米)
IPv6、QOS、BGP
スケーラブルQOS
ルーティングプロト
コル(RIC)[IPA]
ISIT、ミシガン大(米)、メリット
(米)、東工大、京大、リアルイン
ターネットコンソーシアム(RIC)
IPv6、QOS
IPv6モバイル研究 ISIT、京大、東工大、慶応大、A
開発[TAO]
STEM、MIS、ルート
IPv6、モバイル
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研究開発インターネット(IMNET)を必要とし、
それがなくては実行が困難になる研究プロジェクトリスト(2)
テーマ[資金]
自己組織型ネット
ワークインフラスト
ラクチャ[学振]
主要研究機関
九大、阪大、京大、東大他
分散IX研究開発[T 九大、インテック他
AO]
商業・運用ネットでは利用不可
で研究遂行に必要な機能
マルチキャスト、QOS、I
Pv6
BGP、MPLS
玄海プロジェクト
(韓国・九州ギガ
ビットリンク&IX)
九大、ISIT、九工大、芸工大、QI BGP、IPv6、マルチ
C、九電、日立九州、KAIST(韓)、 キャスト、QOS
韓国テレコム(韓)、APAN、福岡
県、福岡市、北九州市、下関市
LIVE Eclipse 20
01(日食中継)
QGPOP、九大、他多数
マルチキャスト
Q-Bone(国際Q
OSテストベッド)
九大ほかAPAN、I2(23研究機
関、3カ国)
QOS
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研究開発インターネット(IMNET)を必要とし、
それがなくては実行が困難になる研究プロジェクトリスト(3)
テーマ[資金]
主要研究機関
IPv6ルートサーバ
開発(6REN)
ISIT、WIDE、ESNET(米)、Via
ginie(加)、メリット(米)他
6Bone(国際IPv6 ISIT、九大、WIDE、メリット、ES
テストベッド)
NET他多数(52カ国)
商業・運用ネットでは利用不可
で研究遂行に必要な機能
IPv6、BGP
IPv6
IPv6研究開発(A
P地域)
九大、WIDE他APAN(21機関、 IPv6
4カ国)
インターネットTVと
VODシステム
ISIT、九大、シティアスコム、KB
C、FBS、TNC、TVQ、RKB
QOS
QiQ Project:サ-バ
型QoS制御機構の
開発[TAO]
九工大、新日鉄NS、日本テレコ
ム
QOS
ネットワーク特性の 九州インターネットプロジェクト(Q マルチキャスト
推定[TAO]
BP)、京大、九工大
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研究開発インターネット(IMNET)を必要とし、
それがなくては実行が困難になる研究プロジェクトリスト(4)
テーマ[資金]
主要研究機関
商業・運用ネットでは利用不
可で研究遂行に必要な機能
DNSを用いた負荷
分散(TENBIN)
九大、東芝、インテック、IIJ、長崎大
BGP
リングサーバプロジェクト
(分散ファイルサーバ実験)
QGPOP、ソフトビジョン他、26機関
マルチキャスト
3次元分散共有仮想空間リ
アルタイムコラボレーション
大分大、ハイパー研、大分県産業科
学技術センター、九大、ISIT
マルチキャスト
遠隔授業・遠隔会議
佐賀大、慶応大、QGPOP、WIDE
マルチキャスト
電子認証サービス実
証実験
NPO法人CACANET福岡、ISIT、
WIDE
リモートセンシング
佐賀大学他APAN(7機関、4カ国)
ATM相互接続
九大ほかAPAN(14研究機関、3カ
国)
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まとめ
• 運用ネット・商業ネット以外に、研究開発専用インター
ネット環境が、先端的インターネットおよびその応用研究
には必要である。
• 既に大学などの多くはキャンパスネットを学術研究用運
用ネットに接続済みだが、それに加えて、研究開発イン
ターネットへも接続している。
• 回線多重などによって物理的設備を共有でき、少ない
オーバヘッドで複数の機能を実現できる。
• 次世代インターネット技術や先端的アプリケーション開発
には、インターネット研究者・運用者とアプリケーション開
発者の連携が重要である。
• ギガポップは、効果的なバックボーンへの接続アーキテ
クチャであり、NOC的機能を併せ持つ。
• 効果的な研究資金の利用、無駄な経費削減、学際的な
研究機会の創出のために、共通のインフラとしての研究
開発インターネットの整備が重要である。
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研究開発型インターネットの必要性 - Masaki Hirabaru