第十一課 らくだのシアンツ
第十一課 らくだのシアンツ
老舎(ろうしゃ)は中華民国、中華人民共和国の
小説家、劇作家。本名は舒慶春、字は舎予。老舎
とはペンネームで、苗字の「舒」の字の偏をとったも
のとされる。北京出身。満州族(正紅旗)。北京の町
と人々をこよなく愛し、「北京之花」「人民芸術家」
「語言大師」と称された。文化大革命で犠牲となっ
た代表的な著名人でもある。
代表作に小説『駱駝祥子』『四世同堂』『正紅旗
下』(遺作)、戯曲『龍鬚溝』『茶館』。
第十一課 らくだのシアンツ
立間 祥介(たつま しょうすけ、1928年3月22日 )は、東京生まれ。中国文学者、1948年に善隣外
事専門学校卒業。慶應義塾大学教授を経て名誉
教授。
当初は竹内好などの新中国文学研究運動に参
加するが、古典白話小説から近代文学まで中国散
文文学を幅広く翻訳、紹介し、1982年のNHK人形
劇『三国志』でその邦訳が原作とされる。
後に文庫化されるなど、『三国志』研究の大家の1
人である。諸葛孔明等の評伝論考も多数ある。
第十一課 <新しい言葉>
1.そんな物でも、持っていればむいちもつとはいえないのだ。
無一物
①(金や品物など)何も持っていないこと。「むいちぶつ」とも読む。
○火災で無一物になってしまった。
○ほとんど無一物で商売を始めた。
②一切の煩悩を離れた境地
○本来無一物(仏)
第十一課 <新しい言葉>
2.駱駝をむざむざ捨ててゆく手はない。
むざむざ
①残念に思いながらなんのなすこともないさま。簡単に
○むざむざと敵の手に渡す。
○むざむざとやめてしまうわけにはいかない。
②惜しげのないさま。無造作なさま。あっさりと
○むざむざと現金を奪われてたまるか。
第十一課 <新しい言葉>
3.そればかりか、用心しいしいゆっくりと歩いてやらなければならないのだ。
しいしい
(するの連用形をかさねたシシの変化した形)その動作を繰り返す意。ま
た、その動作を続けながら別の動作を行う意。
○遠慮しいしい席に座る。
第十一課 <新しい言葉>
4.彼らのすべては完全に四本の足にかかっていて、いったん足がだめに
なったら、一巻の終わりなのだ。
一巻の終わり
(一巻の物語が完了する意から)物事の結末がついてしまって、今からな
にかしようとしても手遅れであることにいう。
○この崖から落ちたら一巻の終わりだ。
第十一課 <新しい言葉>
5.たとえ星で方角を見ることをこころえていたとしても、彼はそうはしなかった
にちがいない。
心得る
①趣意を理解する。合点がゆく。
○万事心得たつもりでいるほど厄介なことはない。
○いったい自分をなんと心得ているのか。
②たしなみがある。(武術など)身につけている。
○礼儀作法をこころえる。
③承知する。引き受ける。
○よし心得た。
第十一課 <新しい言葉>
6.このぼろぼろの軍服、泥だらけの顔、伸び放題の髪で、……
ぼろぼろ
①ものが風化してもろくなったり使い古して破れたりしているさま。比喩的にも
いう。
○辞書がぼろぼろになった。
○身も心もぼろぼろに傷つく。
②細かい破片や粒状のものが大量にこぼれ落ちるさま。
○パンくずをぼろぼろと落とす。 嬉し涙をぼろぼろと落とす。
③比喩的に、隠れていた事柄が次々に現れるさま。
○悪事がぼろぼろ露見する。
第十一課 <新しい言葉>
7.この襟もボタンもない一重の上着を襷がけにひっかけ、風呂敷包みたいに
両袖を胸の前で結んだ。
ひっかける
①突き出ているものなどにものを当てて支えとめる。かけてつりさげる。
○釘にひっかけてかぎ裂きを作った。
○車が歩行者を引っかける。
②無造作に着たり履いたりする。 ○下駄をひっかける
③あざむく。計略にかける。 ○あの人は女をひっかけるのがうまい。
④酒などを一息飲む。 ○帰りに一杯ひっかけていこう。
⑤液体などをそそぎかける。 ○顔に水をひっかける
第十一課 <新しい言葉>
8.これ以上、途中でひっかかったりせず、しかも一刻もはやく北平へ帰り着
かなければ。
ひっかかる
①突き出たものなどに掛かって止る。
○たこが電線に引っかかる。
②途中で妨げられて止められる。
○非常警戒に引っかかる
③計略にはまる。悪巧みなどに陥る。
○詐欺(賄賂事件)にひっかかる。
④すっきりと納得できないで、こだわる。
○あの事件にひっかかってよく眠れなかった。
第十一課 <新しい言葉>
9.疲れずにすむから飢えをしのぐ足にもなろうと思ったからだ。
凌ぐ
①障害・困難などと闘って、それを乗り越える。また、それを堪え忍ぶ。
○雨露をしのぐ。
○冬の寒さより夏の暑さのほうが私にはしのぎよい。
②数量・程度・力量などが或る所をこえる。
○師を凌ぐ力量
○前年を凌ぐ売り上げ
○これだけあれば急場はしのげる。
○上海は人口において東京を凌いでいる。
第十一課 <新しい言葉>
10.駱駝がすってんころりんやりでもしたら、おれまで巻きぞえをくわねばなら
ぬ。
巻き添え
①他人の罪に関係して罪をこうむること。連座。また、他人の事件に巻き込ま
れて損害を受けること。
○交通事故の巻き添えを食って遅刻した。
○2人の喧嘩は彼もまきぞえにした。
②人質(ひとじち)の時の要求金額に対する担保の不足分を補う、たしまえ。
第十一課 <新しい言葉>
11.彼の心身をじりじりとせめさいなんだ」
じりじり
①油脂を含んだものが燃える音。また、そのさま。
○肉がじりじりと焼ける。
②物事が少しずつ確実に迫ったり進んだりするさま。
○敵をじりじりと追い詰める。
③我慢できず心がいらだつさま。
○じりじりしながら待つ。
④陽光が強烈に照りつけるさま。
○じりじりと焼けつくように暑い日。
せめさいなむ
いじめ苦しめる。むごく責める。
○良心の呵責に責めさいなまれる。
第十一課 <新しい言葉>
12.頭がとろんとしてくる。
とろんと
目つきの眠たげなさま。また、酒に酔って目つきのぼんやりとしているさま。
○とろんとして前を見ている。
第十一課 <新しい言葉>
13.闇はけっこうに退かず、しっとりと冷気を含んだ夜気が、心細さをいっそう
募らせた。
しっとり
①湿る程度に濡れていたり適度に水分を含んでいたりするさま。
○しっとりと夜露に濡れる。
○しっとりした感触
②落ち着いていて風情があるさま。
○しっとりと歌う。
○しっとりした気分。
第十一課 <新しい言葉>
14.今何を思い出したのかも、けろりと忘れてしまっている。
けろりと
①重大なことがあった後でも何もなかったように平然としたさま。
○いくら飲んでもけろりとしている。
○試合に負けたのにけろりとしている。
②ある状態が完全に消失するさま。
○約束をけろりと忘れる。
第十一課 <新しい言葉>
15.意識はもうろうとし、体じゅうじとじとして気色が悪く、頭はめったやたらに
痒いし、足がだるく、口の中はからから、とても考えるどころではなかった。
じとじと
不快なほど湿っていたり、にじみ出るほど水分を含んでいたりするさま。
○じとじとと汗ばむ陽気。
○長雨で畳がじとじとする。
第十一課 <新しい言葉>
15.意識はもうろうとし、体じゅうじとじとして気色が悪く、頭はめったやたらに
痒いし、足がだるく、口の中はからから、とても考えるどころではなかった。
からから
①堅くて乾いた物が軽やかに回転したり触れ合ったりして鳴る連続音。
○こいのぼりの矢車がからからと回る。
②中に何もないさま。
○冷蔵庫がからからだ。
③乾ききって水分がまったくないさま。
○喉がからからに渇く。
④屈託なく高らかに笑う声。また、そのさま
○からからと笑う
第十一課 <新しい言葉>
16.頭がボーッとなってきたときなど、ふっとやつらが消えてしまったのではな
いかなどと思って、ぎくりとしてしまう。
ぎくりと
突然の出来事や予想外の出来事に恐れや驚きを感ずるさま。ぎっくり。
○不意をつかれてぎくりとした。
○先生の話を聞いてぎくりとした。
第十一課 <新しい言葉>
17.鉄のように堅いものが頭をすぱっと断ち割ったようにはっきりと…
すぱっと
①物を刃物類で鮮やかに切り離すさま。
○すぱっと真っ二つに割る。
②ためらいなく物事を行うさま。
○すぱっと決断する。
第十一課 <新しい言葉>
18.こんなごくあたりまえで手軽なやり方を思いつかなかったことを恥じ入るみ
たいに、ぴくりとも動かなかった。
ぴくり
「ひくり」ともいう。引きつるようにわずかに動く様子。瞬間的に小さく動くさま。
○筋肉がぴくりと動く。
○眉をぴくりと動かす。
第十一課 <新しい言葉>
19.彼はこれまでだるくてたまらなかったことなど嘘みたいに、しゃきっとなっ
た。
しゃきっと
①姿勢・態度・気持ちが引き締まって快い生気が感じられるさま。
○シャワーを浴びてしゃきっとする。
②適度の張りあがって歯切れ・感触が快いさま。
○しゃきっとした歯ごたえ。
第十一課 <新しい言葉>
20.駱駝の相場が今どれぐらいになっているものか、まるで知らなかった。
相場
①一般市場における品物の取引価格。時価。
○闇相場
○為替相場
○相場が上がる
②現物の取引をせず、市場の高下によって相互間にさやとりをする売買取引。
○相場に手を出す。
○相場を張る。
③世間一般に決まっている考えや評価。また、大体の見当。
○相場が決まっている。
第十一課 <新しい言葉>
21.昼も夜も呪いの言葉をかみしめかみしめ、うなだれて、日や月があること
も、天があることも忘れていた。
項垂れる
(失望・悲しみ・恥ずかしさなどのために)頭を前に垂れる。
○しょんぼりとうなだれて考え込む。
第十一課 <新しい言葉>
22.こんなみっともない人間と獣とが、まんまと命の瀬戸際をきりぬけ、御天道
さまに向かって歩いているなんて、こりゃあまったく夢みたいなことだ。
まんまと
うまくいく様子。首尾よく。
○彼はまんまと騙された。
第十一課 <新しい言葉>
22.こんなみっともない人間と獣とが、まんまと命の瀬戸際をきりぬけ、御天道
さまに向かって歩いているなんて、こりゃあまったく夢みたいなことだ。
瀬戸際
①瀬戸と海のとのさかい
②安危・成敗・生死のわかれる、差し迫った場合。
○死のせとぎわから命を救ってもらった。
○せとぎわで踏みとどまる。
○のるかそるかのせとぎわに立っている。
第十一課 <新しい言葉>
23.そこに帰り着きさえすれば、生きる目処はつくのだ。
めどがつく
完成・解決の予想がつく。見通しがたつ。
○事業もやっとめどがついた。
○めどが立たない。
第十一課 <言葉の学習>
1.Vようが
「Vても」の書きことば的な表現で「どのような行動をとっても/どのような
状況であっても」という意味。後ろにはそれにかかわらず成立することがら
や決意・要求や「自由だ/勝手だ」などの評価の表現が続く。「vようと」とも
言い換えられる場合が多いが、「ても」とは言い換えられないことがある。
① Vようが/ようと
前の事柄に拘束されずに後ろの事柄が成立することを表す。後半には
決意・要求や「自由だ/勝手だ」などの評価の表現が用いられる。
○どこで何をしようが私の勝手だ。
○人になんと言われようが、自分の決めたことは実行する。
○彼がどうなろうが、私の知ったことではない。
第十一課 <言葉の学習>
1.Vようが
② Vようが、Vようが/Vようと、Vようと
正反対、あるいは類似の意味のことがらを重ねて述べ、「何が起こっても
/どのようなことをしても」という意味。用法は上の1と同様。
○みんなに笑われようがバカにされようが、気にしない。
○出かけようが家にいようが、あなたの自由だ。
第十一課 <言葉の学習>
1.Vようが
③ Vようが、Vまいが/Vようと、Vまいと
同じ動詞の肯定と否定の意向形が用いられ、「どちらの行動をとったと
しても」という意味。「…してもしなくても」のかたい言い方。
○お酒をのもうが飲むまいが、飲み放題の値段は変わりません。
○この季節には、傘を持っていこうがいくまいがと毎朝迷ってしまう。
○あなたが行こうが行くまいが、ぼくは少しもかまわない。
○あなたが賛成しようがするまいが、私は考えを変えるわけにいかない。
○あなたが船乗りになろうがなるまいが、私にとっては同じことだ。
○意識していようがいまいが、私たちが読書のたびに行うことが一つある、
それは私たちがその作者の個性に接触することである。
第十一課 <言葉の学習>
1.Vようが
③ Vようが、Vまいが/Vようと、Vまいと
○雨が降ろうが降るまいが、藤田はピクニックをしようと計画している。
○雨が降ろうと降るまいと、私は計画を変えない。
○電車が遅れようと遅れまいと問題ではない。
○金をもうけようともうけまいと、われわれは死ぬのだ。
○君がそれを信じようと信じまいと僕にはたいした違いはない。
○君がそれを信じようと信じまいと僕にはどうでも良い。
○君が賛成しようとしまいと変わりはない。
○信じようと信じまいと、それは真実だ。
○信じようと信じまいと、私はスカイダイビングに行った。
第十一課 <言葉の学習>
1.Vようが
③ Vようが、Vまいが/Vようと、Vまいと
○彼が役に立つ情報を提供してくれようとくれまいと、私は彼に会って見たい。
○彼が私の意見に同意しようとしまいと私はその仕事をするつもりだ。
○チップがグラス一つの中の10セントであれば、ウェイトレスは次の客に備え
て急いでテーブルを片付けようとしてグラスを持ち上げ、水がこぼれだし、事
はおしまいということになろう。
第十一課 <言葉の学習>
2.~たら~たで
前後に同じ動詞や形容詞を二度繰り返して使う。対照的な事柄をとりあげて、
どちらにしても同じだという意味。動詞の場合は「仮定表現+過去表現+で」と
いう形で、形容詞は「~かったら~かったで」、「~かったら~いで」というふうに
使う。
○金というのはあったらあったで使うし、なかったらないでなんとかなるものだ。
○自動車はあれば便利だが、なかったらなかったでなんとかなるものだ。
○母は寒がりで冬が苦手だが、それでは夏が好きかというとそうではない。暑かっ
たら暑かったで文句を言っている。
○息子には大学に受かってほしいが、受かったら受かったでお金がいって大変だ。
○平社員のときは給料が少なくて困ったけど、昇進したらしたでつきあいも増える
しやっぱり金はたまらない。
第十一課 <言葉の学習>
3.それまで(のこと)だ
「それで終わりだ」「もうそれ以上はない」という意味。「…すれば」「…した
ら」と共に使う。(「すべて終わりだ」「すべてが無駄だ」という意味)
○人間、死んでしまえばそれまでだ。生きているうちにやりたいことをやろう。
○一度赤ん坊が目を覚ましたらもうそれまでだ。自分のことは何もできない。
○―お土産、食べ物にしましょうか。
―食べ物なんか食べてしまえばそれまでだ。なにか記念に残る物がいいよ。
○命運は天が決める。殺されればそれまでのことだ。
第十一課 <言葉の学習>
3.それまで(のこと)だ
○いくら高価な車に乗っても、交通事故で命を落としたらそれまでだ。
○長年勤めた会社だが、退職してしまえばそれまでだ。
○どんなにいい機械があっても、使い方が分からなければそれまでだ。
○やるだけやってみるさ、それでも駄目だったら、諦めるまでだ。
○いまさら、私の言い分を変えるわけにはいかない。彼女が折れないなら、別れる
までのことだ。
○大した金額ではないんだが、うちの女房は煩いから、注意しているまでなんだ。
○うちの責任ではないが、念のために説明に伺ったまでのことだ。
○あれでは値段が高すぎる。ビジネスにはならない、仕方がない、断るまでだ。
○『珍しいね、何か用事?』 『いや、近くに来たついでに寄ったまでです。』
第十一課 <言葉の学習>
3.それまで(のこと)だ
○今のアルバイトがクビになっても気にしない。新しいアルバイト先を探す
(
)。
1 ほどだ
2 ことだ
3 までだ
○飛行機がだめなら、列車で行く(
1 べき
2 まで
3 はず
4 わけだ
)のことてす。
4 のみ
第十一課 <言葉の学習>
4.これという(いって)~ない
(これといって~ない/これといった~ない/これという~ない)
接続:
これといって
~
ない
これといった + 名詞(は/も)
これという
+ 名詞(は/も)
~ ない
~ ない
第十一課 <言葉の学習>
4.これという(いって)~ない
♪ 会話 ♪
佐藤:わが社も創立五周年なのに、これといった記念行事がないのは寂しいな。
李 :入社して日が浅いわけでもないけど、創立記念日だからといって、これと
いった感 慨もないなあ。
山田:僕もさ。ただこの会社は、これといった長所もないかわりに、平々凡々と一
生を過ごすにはいい会社だよ。
第十一課 <言葉の学習>
4.これという(いって)~ない
♯ 解説 ♭
これらの文型は常に否定形(「ない」形)と呼応して、「特に<語るほどのこ
と・名詞>はない」という意味を表します。「これといって」はすぐ後ろに動詞
や形容詞が続く、「これといった/これという」はすぐ後ろに名詞が続くと覚え
ておけばいいでしょう。そして用例のほとんどは、「これといってすることもなく
/これといった名案も出てこない/これという進展もない」のように助詞「~
も」と呼応します。
第十一課 <言葉の学習>
4.これという(いって)~ない
§ 例文 §
1.一日中、これといってすることもなく、平穏ではあるが退屈な日々が過ぎていっ
た。
2.いろいろ相談したが、これといった名案も出て来なかった。
3.これという進展もないまま、和平会談は終わった。
4.別にこれといった理由があるわけではないんですが、どうも不安が残りますね。
5.適当な人材がいればいいのですが、これといった心当たりもありません。
6.これといった趣味も、特にないんですが、強いてあげれば、晩酌ですかねえ。
第十一課 <言葉の学習>
5.瀬戸際
瀬戸際政策(せとぎわせいさく)または瀬戸際戦術(せとぎわせんじゅつ)
とは、緊張を高めることにより交渉相手に譲歩を迫る政治手法である。外交
分野においては瀬戸際外交(せとぎわがいこう)とも呼称される。
第十一課 <言葉の学習>
5.瀬戸際
歴史上の有名な瀬戸際政策
ミュンヘン会談
1938年、ナチス・ドイツ総統アドルフ・ヒトラーは、戦争も辞さない構えでズ
デーテン地方の割譲を求め、ミュンヘン会談において英・仏の譲歩(ズデーテン
地方の割譲)を引き出した。(宥和政策)しかし、翌年のポーランド侵攻では両国
は全面対決を選択し、瀬戸際政策は第二次世界大戦を引き起こすこととなった。
キューバ危機
1962年、アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディは、キューバへの核ミサイ
ル設置を阻止するため核戦争も辞さないという瀬戸際政策をとり、ソビエト連邦
側の譲歩(核ミサイルの撤去)を引き出した。
第十一課 <言葉の学習>
5.瀬戸際
歴史上の有名な瀬戸際政策
プエブロ号事件
1968年、大韓民国大統領朴正煕に暗殺を仕掛けた(青瓦台襲撃未遂事件)
直後の北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)がアメリカ軍船プエブロ号とその乗
務員を拿捕して人質にとった。北朝鮮の同盟国であるソビエト連邦は驚愕し、最
悪の場合超大国同士の戦争になりかねない事態となった。ベトナム戦争の最中
であった、アメリカ合衆国は結局、譲歩せざるをえず、北朝鮮は青瓦台襲撃未
遂事件についての報復措置を受けることもなかった。
北朝鮮核問題
1994年、朝鮮民主主義人民共和国主席金日成は、核兵器用と見られる核開
発を進めることで、アメリカ合衆国に軽水炉の提供と重油の供給を認めさせた。
第十一課 <言葉の学習>
5.瀬戸際
歴史上の有名な瀬戸際政策
[ワシントン 28日 ロイター]
北朝鮮の新指導者となった金正恩氏について、ロバート・ウィラード米太
平洋軍司令官(海軍大将)は28日、昨年死去した金正日総書記と変わらず、
核による瀬戸際外交から方針転換する可能性は低いとの見方を示した。
第十一課 <類語の学習>
1.~を問わず/にかかわらず
「~を問わず」「~にかかわらず」は大体同じ意味で使われる。どちらも、
【昼夜】【降る降らない】など対立関係にある言葉に続くことが多い。
「××を問わず」は、これを述べる側の設定する条件として「××を問題
にしない」という場合に使うもので、「××」が、話者(側)によって人為的にコ
ントロールできるものであることを示しています。
例えば:
「年齢を問わず募集します」
「能力ある方なら男女を問わず採用」
これに対し、「××にかかわらず」は、「××」が人為的にコントロールできな
い場合に使われます。
第十一課 <類語の学習>
1.~を問わず/にかかわらず
「~を問わず」「~にかかわらず」は大体同じ意味で使われる。どちらも、
【昼夜】【降る降らない】など対立関係にある言葉に続くことが多い。
第十一課 <類語の学習>
1.~を問わず/にかかわらず
「××を問わず」は、これを述べる側の設定する条件として「××を問題に
しない」という場合に使うもので、「××」が、話者(側)によって人為的にコン
トロールできるものであることを示しています。
例えば: 「年齢を問わず募集します」
「能力ある方なら男女を問わず採用」
これに対し、「××にかかわらず」は、「××」が人為的にコントロールでき
ない場合に使われます。
例えば:「あすの試合は晴雨にかかわらず実施します」
(この例文では、「晴雨を問わず」は使いません。晴雨は人為的コントロールが
不可能だからです)
第十一課 <類語の学習>
1.~を問わず/にかかわらず
「生まれてくる子は男女にかかわらずかわいいに違いない」
(これも「男女を問わず」は使いません。どちらが生まれてくるかのコント
ロールは不可能だからです。これが養子をもらう話であれば、「1歳未満であ
れば男女を問わず養子にしたい」などということができます。この場合は「男
女にかかわらず」ということもあり得ます。どの程度選べるのかによって、どち
らが適切かは異なってきます)
第十一課 <類語の学習>
1.~を問わず/にかかわらず
○近年、文化財保護の問題は、国の内外を問わず大きな関心を呼んでいる。
○お酒を飲む飲まないに係わりなく、参加者には一人三千円払っていただきます。
○当社は学校の成績のいい悪いに係わりなく、やる気のある人材を求めています。
○激しい雨にもかかわらず、サッカーの試合は続けられた。
○多くの人が不可能だと思っているにもかかわらず、あの人は新発明のための研究
をあきらめようとしない。
○この旅館では、季節を問わずいつ来ても、新鮮でおいしい魚料理が食べられる。
○このビルは建築基準にそって建てられたにもかかわらず、壁が落ちる事故が起き
た。
第十一課 <類語の学習>
1.~を問わず/にかかわらず
⇒~もかまわず 「~も気にしないで」
接続:名詞/連帯修飾型(名詞は「である型」。
「名詞+な」の形もある)+の+もかまわず
○最近は電車の中で人目も構わず化粧している女の人をよく見かけます。
○父は身なりも構わず出かけるので、一緒に歩くのが恥ずかしい。
○彼女は雨の中を、服が濡れるのもかまわず歩き去っていった。
○アパートの隣の人は何時も夜遅いのもかまわず、大きな音で音楽を聴いてい
る。
第十一課 <類語の学習>
2.~はともかくとして(~は一応問題にしないで)/
~はさておき 「~は今は考えの外において」
「~はともかく(として)」は「~の問題も考えなければならないが、今はそ
れよりも後の文の事柄を先に考える」という気持ちで使う。また「~はともかく
(として)」は前の事柄と後の事柄を比較する気持ちがあるのに対し、【~はさ
ておき】では、前のことを考えの外に外してしまう気持ちが強い。
○費用の問題はともかく、旅行の目的地を決める方が先です。
○コストの問題はともかくとして、重要なのはこの商品が売れるか売れないかだ。
○この計画は実行できるかどうかはともかくとして、まず実行する価値があるか
どうかをもう一度よく考えてみよう。
第十一課 <類語の学習>
2.~はともかくとして(~は一応問題にしないで)/
~はさておき 「~は今は考えの外において」
○勝てるかどうかはともかくとして、試合に出られるだけでうれしい
○試合の結果はともかく,最後までみんなよくがんばった。
○大学進学の問題はさておき、今の彼には健康を取り戻すことが第一だ。
○責任が誰にあるのかはさておき、今は今後の対策を考えるべきだ。
○(二人の男の人が仕事の話をした後)
「それはさておき、社員旅行のことはどうなっているんだろう。」
「ああ、それは木村さんが中心になって進めているという話ですよ。」
第十一課 <類語の学習>

ヘッドライトが苦難の根源となる
これは備忘録というか、昨年の11月に千葉県・野田陸運支局にてユーザー車検を通した時
のことを記したものとなる。改造している御仁はともかくとして、ノーマルの場合ブレヴァ750は車
検で追求されるようなことは“ほぼ”存在しない。持病とも言えるマフラー内部からのガラガラ音
(どうも2重管が外れるらしい)についても特にお咎めは無かった。発動機番号についてはエン
ジンに当然刻印されているのだが、アンダーガードで見えづらい上にオイルにじみで汚れてい
て判別しにくい可能性も高い。これについては清掃はもちろん、場所をあらためて確認しておく
ことをおすすめしたい。国産車とは刻印位置がことなるため、検査担当者が混乱することがあっ
た。
そういう些事はさておき、ブレヴァ750オーナーを悩ますのは間違いなくヘッドライト、車検的
に言えば前照灯の問題だ。まず、大抵の場合は光量が足りない。これについては検査時にわ
ずかにスロットルを開けておけばパスできることがほとんどだが、相当な不安を感じさせてくれる。
ハイワッテージバルブを投入すれば、という意見もあるだろうが実際にやってみたところ大きな
差はなく、値段分の効果は感じられない。スロットルを少々あおり気味にするという点ではノーマ
ルと大差ないだろう。ここからは未確認情報となるが、車検当日にドゥカティを持ち込んでいる
ショップ関係者と会話する機会があった。彼によると、おすすめのバルブは車検場で売っている
ものが一番明るいとのこと。ハイワッテージバルブよりも余裕ある光量とのことなので、心と財布
に余裕がある方は試してみて欲しい。無論、こちらとしては何の保証もできないが。
第十一課 <類語の学習>
3.~いかんによらず/~いかんにかかわらず/~いかんを問わず
「~かどうであってもそれに関係なく」「~がどのようであるかに関係なく」
という意味
接続:名詞(+の)+いかんによらず、
「いかん」という言葉ですが、例えば、「理由のいかんを問わず、未成年が
お酒を飲むのは違法です」や、「事情のいかんによっては考慮する」など。で
は、A氏「ボーナスの額を上げて下さい!」「いかん」という言葉ですが、例え
ば、「理由のいかんを問わず、未成年がお酒を飲むのは違法です」や、「事
情のいかんによっては考慮する」など。では、A氏「ボーナスの額を上げて下
さい!」 B氏「君の態度いかんで決めます」などと言いますが、
第十一課 <類語の学習>
3.~いかんによらず/~いかんにかかわらず/~いかんを問わず
○事情のいかんによらず、欠席は欠席だ。
○試験の結果いかんによらず、試験中に不正行為のあったこの学生の入学は
絶対に認められない。
○理由のいかんにかかわらず、一旦払い込まれた受講料は返金できないこと
になっている。
○「理由のいかんによらず、殺人は許されないことだ」
○「国民の賛意のいかんにかかわらず、その法案は国会で可決されるだろう」
○「国籍のいかんを問わず、採用試験を受けることのできる自治体が増えてい
る」
第十一課 <類語の学習>
4.~をものともせず(に)【~に負けないで】
「困難に負けないで、何かに勇敢に立ち向かう」ということを言いたい時。
○山田選手はひざの怪我をものともせず決勝戦に出ました。
○彼は体の障害をものともせず勇敢に人生に立ち向かった。
○村の人々は山で遭難した人を助けるため、風雨をものともせず出発した。
第十一課 <類語の学習>
5.~をよそに「~を自分とは無関係なものとして」
○手術が終わった後、子供は親の心配をよそに、すやすやと寝入っている。
○家族の期待をよそに、彼は結局大学に入らずにアルバイト生活を続けている。
○老人や低所得者層の不安をよそに、再び増税が計画されている。
○忙しそうに働く人々をよそに、彼は一人マイペースで自分の研究に打ち込ん
でいた。
第十一課 <類語の学習>
6.~いざしらず「~は特別だから例外だが」
「~」には極端な例や特別な場合が来て、「その場合は別だが」と除外して
しまう時の言い方。
○「美術館はこんでいるんじゃないかしら」
「土日はいざしらず、ウィークデーだから大丈夫だよ。」
○知らなかったのならいざしらず、知っていてこんなことをするなんて許せない。
○神様ならいざしらず、普通の人間には明日何が起こるかさえわからない。まし
て一年先のことなんて…。
第十一課 <練習>
一、次の文の下線部を辞書で引いて日本語で説明した上、全文を中国語に訳
しなさい。
1 いまさら濡れ手で栗の駱駝をする手があるものか
2 すくなくとも掛け値なしの敗残兵とは見られないだろう。
3 足元がどうなろうと知ったことか。
4 駱駝を売ることなど、何の苦もなくてできるように思っているみたいだった。
第十一課 <練習>
二、文頭にあげた言葉の用法として、次の文の下線部ではどのように使われて
いるか。意味かその用法を日本語で説明なさい。
食う
1 これは時間ばかり食って金にならない仕事だ。
2 質問にちょっと不意をつかれたようだが、何食わぬ顔だった。
3 彼はいい人ではないことを知っていながらいっぱい食った。
4 あやまりに行ったのだが、玄関払いを食った。
第十一課 <練習>
三、次の文中の(
1 京都は四季(
)に最も適切なものを一つ選びなさい。
)いつも観光客でにぎやかだ。
① にしろ ② にとどまらず ③ ばかりか
2 天候に(
④を問わず
)明日の午後2時から試合を行います。
① かかわらず ② かかわり ③ よると
3 この会社は性別や年齢に(
④よれば
)、実力のある人を採用しています。
① かかわらず ② わたって ③ おいて
4 寺院や神社の多いこの町は四季を(
① 聞かず ② 知らず ③言わず
5 この物語は年齢を(
④問わず
)、観光客が訪れる。
④問わず
)、だれからも愛されている。
① かかわらず ② 知らず ③言わず
④問わず
第十一課 <練習>
四、次の中国語を日本語に訳しなさい。
1 在举目无亲的日本,一开始我把木村当成了我最值得信赖的人。(これと
いって)
2 要来的东西不管人们愿不愿意都一定会来。所以你大可不必那么坐立不
安的。(~ようが~まいが)
3 他们无视国际舆论的反对,公然出兵侵占了那个国家。(~をよそに)
4 如果草率地在合同书上签了字那就完了。因此,要认真看合同,不要让
合同有什么对自己不利的地方。(~たらそれまでだ)
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第十一課 らくだのシアンツ