オバマ政権による
ブロードバンド計画BTOP
2010.12.11
サイバー大学 IT総合学部
小西和憲
2010.12.11
1
はじめに
2010.12.11
2
自己紹介
• 筆者は米国政府NSFの国際研究ネット接続
(IRNC)から基金を得ているTransPACプロ
ジェクト(1998~2015)のアジア側コンタクトで
ある(APAN-JP事務局長):
http://www.jp.apan.net/
• TransPACプロジェクトのリーダであるイン
ディアナ大学およびInternet2がBTOPのバッ
クボーン網(U.S.UCAN)を担っているので、
情報収集しやすい立場にある。
2010.12.11
3
FTTHの普及率
地方で普及が
進まず、格差
が広がる日本
危機感を抱く米国政府
FCCが介入を決意
2010.12.11
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/02/29/038/index.html
4
ADSLはもはやブロードバンドではない!
2010.12.11
5
研究ネット: 米国と日本の比較
米国
権限
州も独自性を持つ
州等も資金を分担:
国家プロ
Matching fund
ジェクト
ユーザ課金 あり
電話会社
新興会社あり
ファイバ
新しいファイバ多い
ベンダ
世界をリード
ネット運用 大学が貢献
2010.12.11
日本
中央集中
国が全て負担
なし
NTT強し
古いファイバ多い
弱体化している
電話会社
6
Internet2
* 220の大学、33の研究機関等が加入。
* 10GbE のバックボーンを運用中。
* 100GbEの臨時ネットを構築。
インディアナ大学が運用
2010.12.11
7
2010.12.11
8
次世代インターネット団体
学会
先
進
性
論文中心
ACM
SIGCOMM
先進的アー
キテクチャ
NetSE
FIND
大規模テストベッド
NetSE
GENI
NSFのCISE局
が担当
研究インフラ
Internet2
NLR
NSFの
CyberInfraが担当
BTOP
商務省のNTIAが担当
2010.12.11
大規模
9
BTOP
(Broadband Technologies Opportunities Program)
2010.12.11
10
米国政府による
全米ブロードバンド計画
• 2009.2 景気対策(The Recovery Act)にブ
ロードバンド化による経済振興が盛り込まれた。
• 2010.3 FCCが全米ブロードバンド計画
(National Broadband Plan, NBP)を発表
– 1億世帯に下り100Mbps、上り50Mbps以上の環境
– 高速無線ネットワーク・サービスで世界をリード
– 学校や病院、公共機関を1Gbps以上で接続
– 全米で共有できる公安ネットワーク
– ブロードバンドによる次世代電力網の整備
2010.12.11
http://www.broadband.gov/plan/executive-summary/
11
BTOP(2009.3~2013.9)の概要
• 233プロジェクトに基金(350Mドル)を提供
(2010年)。
• 24,000の公共機関を1Gbps以上で接続 [病
院、警察、消防署、学校(幼稚園・小中高校)、
図書館、市・州・国のオフィス、単科大学、総合
大学]
• 4,000万の家庭、400万の企業にバックボーン
サービスを提供(ラストマイルはISPが提供)
• 3,500以上のコンピュータセンター、35,000以
上のワークステーション、新規100万ユーザの
教育・支援。
2010.12.11
http://www.educause.edu/blog/wwigen/NTIAReleasesaBTOPAwardSummary/214365
12
SBDD
(State Broadband Data and Development)
• BTOPの中核プロジェクトで、全米の全ての
州からの申請を受け、審査して、州内の光&
ワイヤレス&CATVインフラ整備の基金を提
供。
• 州が 、大学の支援を取り付け、“Office of
Information Technology”を構成して、NTIA
に提案する場合が多い。
• 56プロジェクトに、計293Mドルの資金提供
(2010年)。
2010.12.11
13
SBDD – ミシガン州の場合
http://www.ntia.doc.gov/broadbandgrants/factsheets/Merit_Network_factsheet_LES_011910.pdf
2010.12.11
14
U.S.UCANの概要
• 全ての州を 100 GbEで接続する
• 2010.4 提案者は Internet2, National
LambdaRail (NLR), Indiana大学, Northern
Tier Network Consortium(前頁の緑色のファ
イバー部分)だった。
• 2010.7 BTOP予算の中から、62.5 Mドルが
割り当てられた。
• 2010.10 主導権争いに敗れた、NLRが提案
者から撤退した。
2010.12.11
15
U.S.UCAN – バックボーン
http://www.internet2.edu/network/
緑の回線部分をAT&T
から新規に調達する
2010.12.11
Internet2は、大半の光ファイ
バをLevel3社から入手済み
16
100GbEの普及へ
2010.12.11
17
http://www.itrc.net/report/meet27/data/5a/mori.pdf
2010.12.11
18
イーサネットはさらに高速化する
http://www.itu.int/dms_pub/itu-t/oth/06/38/T06380000060004PDFE.pdf
2010.12.11
19
参考: Internet2 Networkのノード
(10Gバックボーン)
ROADM:
Infinera DTN
ROADM: 再構成が可能な光信号の分岐/挿入を行う多重化システム
2010.12.11
http://www.internet2.edu/presentations/spring08/20080422-networkoperations-robb-vietzki.pdf
20
Juniper T1600 – U.S.UCANが採用
2010.12.11
http://www.itrc.net/report/meet27/data/5a/mori.pdf
21
わが国の課題
2010.12.11
22
FTTHの普及具合
Broadband Maps
• BTOPでは、FTTHの普及具合をマップで表示するプ
ロジェクト Broadband Mapsの編集が予定されてい
る。 わが国も追従すべき:
2010.12.11
http://www.broadband.gov/maps/availability.htm
23
わが国における100G化の予測
• 2011年 NIIのSINETが東阪間に導入する?
– Juniper T1600を採用、U.S.UCANと同じ構成?
• NICTは独自の100Gイーサネット技術を研究
開発中で、この技術を国際標準化した後、
JGNに導入したい様子。 独自の100G技術
を標準化するのは容易ではない。 独自の標
準化を諦めると、速やかに100G化へ動く?
• 2011~2年 商用ISPが、米国のISP (Verizon)
に追従し、100G化する見込み。
2010.12.11
24
変化を怖がる企業体質
• 先進国やタイの研究ネットワークは、ダーク
ファイバを利用して高速広域インフラを安価
に実現しているが、わが国の電話会社は提
供を拒否している。
• 研究ネット関係者は、SDH回線の利用に留ま
り、下位レイヤに関する研究活動が難しい状
況。 海外に遅れを取っている。
• 総務省の「光の道」に対して、NTTは実現困
難という姿勢を示している様子。
2010.12.11
25
Ethernet OAM技術を強化
• IEEE の Ethernet OAMの実装と運用技術
– リンクOAM (IEEE802.3ah)
隣接するEthernet機器間の接続状況を管理
– コネクティビティOAM (IEEE802.1ag)
隣接していないEthernet機器間の接続状況を
管理する
– サービスOAM (IEEE802.1ag)
エンド-エンドの接続性だけでなく、遅延や
パフォーマンスも管理する
2010.12.11
26
新ユーザの教育、パソコンの管理
• BTOPでは、新規ユーザ、とりわけパソコン未
熟者100万人を教育・支援する予算を確保し
ている。 わが国でも、効率的な支援ビジネス
を育成する必要があろう。
• パソコンはユーザが選定できるけれども、ISP
あるいは関連支援ビジネス関係者は、遠隔
からパソコンを管理できることが望ましい。
このため、初心者のパソコンにはsnmpdを実
装させることが望ましい。
2010.12.11
27
おわりに
100GbEバックボーンは「光の道」の基幹技術
である。 また、広域通信網が SDHから
イーサネットへ変わることを意味するので、
運用管理技術も変わることとなる。
したがって、大きなビジネスチャンスがある
と考えられるので、関係者は周到な準備を
開始すべきと考える。
2010.12.11
28
ダウンロード

オバマ政権による ブロードバンド計画BTOP