2010・11・16
奈良県とNPOとの協働事業
奈良らしい景観を共に創ろう
「県民景観学校」
県民景観学校運営委員会
奈良デザイン協会
社団法人 奈良まちづくりセンター
政策研究ネットワーク「なら・未来」
社団法人 奈良県建築士会
奈良県風致景観課
・歴史的地域の景観は
比較的保全されているが
表玄関である駅前や国道は悪化
・観光産業にも影響
・住民の精神性にも影響
・景観法など法律・条例や行政の
力だけでは弱い
・住民の意識向上と景観行政に
対する協働が必要
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景観学校を
開校しようとした理由
住民と行政が共に景観を考えてみよう
「県民景観学校」を開校
奈良県とNPOとの協働事業に応募、選考会を経て受託、経費823,400円
会 場:奈良県立大学(奈良市船橋町)
日 時:平成21年10月4日間
受講費:無料
運営主体:県民景観学校運営委員会
奈良デザイン協会、社団法人 奈良まちづくりセンター、
政策研究ネットワーク「なら・未来」、
社団法人 奈良県建築士会、奈良県風致景観課で構成
(運営及び指導アドバイザーの役割を担う)
受講者:
県民だより・HPなどで公募、企業関係団体に直接案内
県民30名(内議員2名、景観関係企業1名)
景観に意見を持つ高齢者が比較的多い
行政11名(奈良県、奈良市、大和郡山市、橿原市、桜井市)
運営委員13名
計54名
景観の現状、本講座の進め方などを理解して
もらうため、まず教科書作りを行い、事前配布
「県民景観学校」学習内容: 1日目
奈良の歴史的環境にふさわしく、人が心地よいと感じられる景観をテーマに、
歴史的地域周辺の幹線道路沿道や駅前景観を対象とした
・開講式 ・オリエンテーション ・講座
「奈良県の景観の現状と課題」 奈良県風致景観課主幹 西山恵三氏
・ワークショップ=景観現地調査
歴史遺産周辺駅前や幹線道路の
看板、建物などの景観が
奈良にふさわしいかを
Aコース、Bコース6班に分かれ現地調査
「県民景観学校」学習内容: 2日目
・ワークショップ=現地調査結果のまとめと発表
良いと思った景観と悪いと思った景観を分類、その理由を課題シートにまとめチーム
毎に発表
景観現地調査のまとめ・課題の多い景観
駅前や幹線道路沿いの看板、建物の色・形
橿原市24号線十一橋周辺
景観現地調査のまとめ・課題の多い景観
奈良らしくない品格に欠ける街並み
奈良市大宮通り朱雀門前
景観現地調査のまとめ・課題の多い景観
大和三山が見えない・・・眺望景観
橿原市154号線出合周辺
景観現地調査のまとめ・保全したい景観
三輪山が見える道沿い
桜井市169号千国町周辺
景観現地調査のまとめ・保全したい景観
大和青垣が見えるため池
大和郡山市甲斐宮西池
「県民景観学校」学習内容: 3日目
• ワークショップ=課題の解決策を作成
駅前や幹線道路景観の課題を討議し、どのようにすれば、奈良にふさわしく
心地よい景観になるか、写真の上に色紙などを使って解決修正案を作成
受講者発表例 Aコース・JR奈良駅前
現状:奈良に来た気がしない
解決策:駅に立てば奈良らしさが
見える景観へ
受講者発表例 Bコース・橿原市内
解決策:大和三山が見える工夫
現状:看板がひしめきあっている
「県民景観学校」学習内容: 4日目
成果発表会とシンポジウム
「奈良の歴史的地域の沿道・駅前景観の課題とモデルデザイ
ン」
行政 奈良県風致景観課主幹 西山恵三氏、奈良市景観課課長 西田稔氏
議員 奈良市会議員 植村佳史氏、 斑鳩町議 小林 誠氏
運営団体 奈良デザイン協会会長 大西治雄氏
講評 大阪大学名誉教授 鳴海邦碩先生
修了式
受講生に修了証を発行し、
今後も奈良県景観づくりに寄与していただく
報告書の作成
歴史的環境を持する県内外自治体地域企業や国土交通省、環境庁などへ配布
県民景観学校の評価
・受講者
・奈良県の景観の現状を理解できた、行政と県民企業が協働すべき、
今後も提案や発言をしたい
・知事や市長に直接言える場を、看板や沿道植栽などの専門チーム
を作ってほしい
・行 政
・県民の意見を直接聞くことができた、解決策のなかには都市計画を
根本から変える斬新な提案があった(奈良市)
・講評者(大阪大学名誉教授 鳴海先生)
・「守る景観」「育てる景観」「造る景観」のうち、奈良は守る景観と同時に
その土地を良く知っている住民による育てる景観が重要なので
今後もこのような取組みが必要
運営委員会の感想
・高齢の受講者が多かったが景観の現場を見て、自分の眼と
言葉で討議され、課題と解決策づくりに熱心に取り組まれた
のは予想外の成果
・反面企業からは反応なし
・奈良市、斑鳩町議員が参加され、受講後景観行政に強い立
場で参加されている
受講生を含めた住民の景観に対する意見は相当厳しい。
歴史的景観は奈良の観光資産であると同時に住民に精神的
な影響を及ぼすことを考え、このような「景観学校」の試みを今
後は行政が主催継続し、住民との協働を図るべきである
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「県民景観学校」