生態学会フォーラムU02
若手のための学位取得後のキャリア支援
企画者:半場祐子・可知直毅(将来計画専門委員会)
1)助教の採用プロセス:何が評価されるのか
可知直毅(首都大東京/将来計画専門委員長)
2)ポスドクの採用プロセスとポスドク後のキャリアの分かれ道
高村典子(国立環境研・室長)
3) 若手研究者のキャリア問題:危機をチャンスに
榎木英介(NPOサイエンス・コミュニケーション・理事)
4)総合討論
司会:半場佑子(京都工芸繊維/常任委員)
助教の採用プロセス
〜何が評価されるのか? 〜
可知直毅(首都大学東京・理工学研究科)
Q助教と助手はどうちがう?
助教
助手
独立した研究者
(少なくとも法的には)
教育・研究を支援する職種
(テクニシャン、図書室司書など)
助手と助教はおなじカテゴリーで定数管理
される場合が多い。
(助手にふりむける余裕はない)

Q首都大の助教制度は?
~助教と特任助教~
助教


大学の人件費により雇用され,専攻ごとに定数が
ある。任期は5年+3年。
准教授・教授へとステップアップしていく人材とし
て、研究力の向上に加え、研究指導を含む教育
能力の向上、組織運営の経験を適切な期間積む
ことが重要視される(つまり、そうした素質が採用
時にも評価される)。
Q首都大の助教制度は?
特任助教



特任助教は,外部資金により雇用任期は年度
単位で外部資金が続く。期間更新も可
特任研究員(外部資金により雇用)はいわゆ
るポスドク。特任研究員は学位を持っていれ
ば、業績が少なくても分野マッチングがよけ
れば採用される。
特任助教は,助教と同レベルの業績があるこ
とが原則(たとえば10報程度)。
Q首都大の助教の雇用条件は?




任期5年で1回更新可,更新後の任期は3年
で更新なし。
5+3年では准教授・教授へとステップアッ
プするための経験を積むには十分でないとし
て現在制度を再検討中。
ちなみに,准教授は任期5年更新2回まで
(都合15年),教授は任期5年更新回数制
限無し。
任期以外の労働条件は,准教授・教授と同じ
Q首都大における助教選考
のプロセスは?

都立大から首都大に改組された際に,助教の
定員が大幅に削減されたため,生物分野の
新規採用は過去5年間なし!
ようやく過員状態から
抜け出せるという状況
Q首都大における助教選考
のプロセスは?
1.公募開始まで
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
助教のポストがあく
将来計画委員会で検討
教室会議で投票
人事選考委員(4名程度)の決定
公募要綱の検討
人事課に提出
大学HP/ JREC-INに掲載
Q首都大における助教選考
のプロセスは?
1.公募開始まで
 助教のポストがあくと、まず内部公募か
(分野特定せず)どの分野で公募するかを
将来計画委員会で検討(この委員会には助
教も複数参加)
 教室会議(助教含む全教員で構成)で投票
 助教を含む全教員の選挙で人事選考委員を
決定(助教人事の場合は准教授以上)
 人事選考委員会は公募要綱を検討→人事課
に提出→大学HP/ JREC-INに掲載
Q首都大における助教選考
のプロセスは?
2.公募終了後
1)予備選考(足きり)
 論文総数
 指導教員から実質的に独立してからの論文数
 主著者の論文数
Correspondence authorの論
文数
 1年あたりの論文数(研究中断期間はのぞ
く)
Q首都大における助教選考
のプロセスは?
2.公募終了後
2)書類選考
 公募分野とのマッチング
 実質的に指導した学生が主著者の論文があ
るか
 総説や著書・実習書など
 外部資金獲得実績(科研費、学振PD/RPD、
民間助成等)
Q首都大における助教選考
のプロセスは?
2.公募終了後
2)書類選考
 国際性(海外経験)
 研究室内、学内、学外との共同研究の経験
 実質的な教育経験(TA、研究室の卒研生、
修士院生)
 公開セミナーなどアウトリーチ活動
 学会役員/シンポジウム企画など
Q首都大における助教選考
のプロセスは?
2.公募終了後
3)セミナーとインタビュー
 発表内容とプレゼンテーション力
 質問に対する受け答え
 研究/教育(学部と大学院)/組織貢献/社会
貢献に対する抱負
 研究環境をどう築いてきたか
某国立大学の助教公募要綱から 1

1.
2.
応募資格
人格が高潔で博士の学位(取得見込みを含
む)を有し、学生に対する適切な教育・研
究指導を行える人
森林科学に優れた識見を有し、国際的な活
躍が期待できる人
某国立大学の助教公募要綱から 1

3.
4.
5.
応募資格
森林生態学に関する研究分野において優れ
た業績が認められ、生態系に配慮した持続
的な森林管理・木材生産を視野に入れた研
究に従事できる人
○○センターにおける生物生産に関連した実
習・教育・運営を担当できる人
研究科や講座の運営に積極的に協力できる
人
某国立大学の助教公募要綱から 2

1.
2.
3.
提出書類(全てA4版縦とし、横書き)
履歴書(写真貼付、e-mailアドレス明記)
研究業績一覧(主要論文5編に○印を付し、
その別刷(コピー可)を提出してくださ
い。)
原著論文(査読の有無、コレスポンディ
ングオーサーに*)、国際学会プロシー
ディング、学位論文、著書、総説、その
他(特許、報告書など)の項目に分類し
て記載願います。
某国立大学の助教公募要綱から 2
4.
5.
6.
7.


教育業績
教育研究に関する抱負(1,000字程度)
受賞、各種研究費採用状況、学会、行政
機関・企業等の役員活動歴、会議の主催
及び国内・国際学会招待講演等一覧
応募者に関して照会できる方
○○大学は、男女共同参画を積極的に推進
します。
子育て支援の詳細等、男女共同参画の取
り組みにつては下記のURLをご覧下さい。
科研費若手研究スタートアップ


はじめて科研費に応募できる資格を得た人
にその年度だけにチャンスがある
雇用契約上の勤務時間が週30時間以上であ
ること(客員研究員のように0時間勤務でも
科研費に応募できるが、その人は将来常勤
の研究職についたとしてもスタートアップ
には応募できない)

ポスドク人口
米国 5万人
日本 1.5万人
(2006年度)

日本の研究者人口
大
学
30.2万人
政府研究機関 3.4万人
民
間
49.2万人
各研究者が35年研究職につくとすると、
大学+政府研究機関で年間1万人程度
のポストが空くはず。
民間も加えれば、平均で年間2.4万人の
ポストが空くはず。
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