1
北海道観光に関する教育旅行調査報告
平成22年6月
(社)北海道観光振興機構
創客委員会事業計画部会 教育旅行WG
Ⅰ 事業の目的
北海道修学旅行の入込人数を回復させる
H14以降大きく減少
修学旅行誘致の意義
・将来的な北海道観光のリピーターづくり
・修学旅行受入による地域活性化
<目的達成のために必要な取組>
◆魅力的な学習プランの構築
◆受け地側の体制整備
◆的確なプロモーションの実施
1
Ⅱ 北海道修学旅行の現状 <入込数>
人
250,000
223,000
190,000
174,000
200,000
150,000
【主要旅行代理店実績】
100,000
50,000
0
H18
H19
H20
≪例≫大手旅行代理店A社北海道仕入・年間取扱い件数 (学校数/年度)
全国→北海道
以前
H19
H20
H21
300校
260校
210校
230校
2
Ⅱ 北海道修学旅行の現状 <入込数>
他地域との比較による北海道の位置づけ
H14
H19
沖縄県
290千
430千
大きく増加
北海道
240千
190千
大きく減少
5年間で、沖縄が急激に伸びたのに対し、北海道は、急激に沈んだ
≪都道府県別旅行先 ベスト3≫(中学)
1位
2位
3位
4位
・・・
7位
京都府
東京都
奈良県
沖縄県
≪都道府県別旅行先 ベスト3≫(高校)
1,001校(構成比24.8%)
580校(構成比14.4%)
393校(構成比9.7%)
389校(構成比9.6%)
1位 沖縄県 1,173校(構成比26.4%)
2位 北海道 894校(構成比20.1%)
3位 京都府 428校
北海道 204校(構成比5%)
※延べ件数
半日滞在=1校でカウント
【H19 日修教、沖縄県 調べ】
3
Ⅱ 北海道修学旅行の現状 <入込数>
中学校
≪関東発≫
≪近畿発≫
順位
訪問先
件数
順位
訪問先
件数
1
近畿
822校
1
沖縄
195校
2
東北
32校
2
東京
184校
4
沖縄
24校
3
中部
113校
5
中国
16校
4
九州
61校
6
北海道
14校
5
北海道
27校
高校
≪関東発≫
・関東圏の中学では
「近畿方面」が主
・近畿圏の中学では
「沖縄」「関東」が主
≪近畿発≫
順位
訪問先
件数
順位
訪問先
件数
1
沖縄
446校
1
北海道
287校
2
近畿
203校
2
沖縄
215校
3
九州
189校
3
中部
72校
4
北海道
146校
5
中国
26校
・関東圏の高校では
「沖縄」が主
・近畿圏の高校では
「北海道」「沖縄」が主
【H19 日修教 調べ】
4
Ⅱ 北海道修学旅行の現状 <入込数>
入込校数
0
20
40
60
入込人数
80
100
120
140
0
青森
青森
岩手
岩手
宮城
宮城
秋田
秋田
山形
山形
福島
福島
茨城
茨城
栃木
栃木
群馬
群馬
埼玉
埼玉
千葉
千葉
東京
東京
神奈川
神奈川
新潟
新潟
富山
富山
石川
石川
福井
福井
山梨
山梨
長野
長野
岐阜
岐阜
静岡
静岡
愛知
愛知
三重
三重
滋賀
滋賀
京都
京都
大阪
大阪
兵庫
兵庫
奈良
奈良
和歌山
和歌山
鳥取
鳥取
島根
島根
岡山
岡山
広島
広島
山口
山口
徳島
徳島
香川
香川
愛媛
愛媛
高知
福岡
佐賀
長崎
熊本
大分
宮崎
鹿児島
沖縄
5000
10000
15000
20000
25000
東京
大阪
兵庫
福岡
高知
福岡
佐賀
長崎
熊本
大分
宮崎
鹿児島
沖縄
5
【主要旅行代理店実績】
Ⅱ 北海道修学旅行の現状 <入込数>
平成20年度実績 月別・校種別入込状況
(単位:校、人、%)
区分
校種別内訳
合 計
小学校
中学校
高校
専門学校
大学
その他
月
校数
人数
校数 人数 校数 人数 校数
人数
校数 人数 校数 人数 校数 人数
4月
9
1,387
0
0
3
297
6
1,090
0
0
0
0
0
0
5月
159 23,541
3
128
66 10,393
82 12,705
0
0
0
0
8
315
6月
186 31,169
2
243
15 1,614
159 28,194
1
96
1
84
8
938
7月
52
8,014
0
0
8
986
36
6,391
0
0
1
16
7
621
8月
20
2,312
2
32
1
24
14
2,121
1
50
0
0
2
85
9月
163 28,058
5
256
12 1,102
138 26,384
1
40
0
0
7
276
10月
161 29,170
0
0
5
735
152 27,736
0
0
0
0
4
699
11月
5
1,291
0
0
0
0
5
1,291
0
0
0
0
0
0
12月
79 15,255
0
0
5
865
71 14,390
0
0
0
0
3
0
1月
108 23,591
0
0
2
90
105 23,409
1
92
0
0
0
0
2月
51
8,075
0
0
5
670
46
7,405
0
0
0
0
0
0
3月
18
2,943
0
0
6
858
12
2,085
0
0
0
0
0
0
合計
1011 174,806
12
659
128 17634
826 153201
4
278
2
100
39 2934
構成比
100
100
1%
0%
13%
10%
82%
88%
0%
0%
0%
0%
4%
2%
修学旅行のピーク
中学:5月
高校:「5,6月」「9,10月」「12月、1月」
6
Ⅱ 北海道修学旅行の現状 <訪問先>
北海道修学旅行における訪問先
100.0
100.0
90.0
80.0
70.7
70.0
63.2
%
60.0
50.0
45.3
68.4
49.3
41.3
30.0
20.0
10.0
48.3
44.7
36.8
40.0
65.5
62.1
62.5
37.5
37.5
31.0
28.0
25.0
23.7
9.3 10.7
5.3
15.8
2.7
5.3
12.5 12.5
5.3
17.2
13.8
6.9
2.6
0.0
全体(n=75)
首都圏(n=38)
中部圏(n=8)
函館方面(函館、松前、七飯、長万部など)
札幌方面(札幌、千歳、長沼など)
旭川方面(旭川、富良野、美瑛など)
釧路方面(釧路、阿寒、弟子屈、根室、標津など)
その他
近畿圏(n=29)
室蘭方面(室蘭、登別、洞爺、ルスツなど)
ニセコ方面(ニセコ、小樽など)
十勝方面(帯広、鹿追、士幌など)
オホーツク方面(北見、網走、知床など)
・旅行代理店ヒアリングでは「札幌」「ニセコ・ルスツ」「富良野・旭川」が多い
7
3.4 3.4
Ⅱ 北海道修学旅行の現状 <修学旅行の目的>
北海道修学旅行の目的はなにか?
北海道修学旅行の目的
70.0
62.5
60.5
60.0
53.3
51.7
50.0
%
40.0
30.0
41.3
37.5
34.2
33.3
24.0
29.3
25.3
21.1
18.7
20.0
10.0
39.5
9.3
6.7
9.3
23.7
26.3
21.1
25.0
25.0
25.0
37.9
41.4
27.6
24.1
17.2
12.5
7.9
5.3
37.9
37.5
12.5
10.3
7.9
3.4
0.0
全体(n=75)
首都圏(n=38)
中部圏(n=8)
カヌー、ラフティングなどの各種アウトドア体験
搾乳や牧場作業等の酪農体験
水産加工・地引網など漁業体験
アイヌ文化伝承施設の見学
スキー体験
9
近畿圏(n=29)
トレッキングなどの自然体験
種まき、収穫などの農業体験
ソーセージ・バター作りなど食品加工体験
工場などの産業施設の見学
その他
6.9
Ⅲ 北海道修学旅行推進における課題・制約条件
<外的な課題・制約条件>
●航空路線の問題
・道内直行航空路線の減便・廃止の動き
・航空機の乗客キャパシティの問題 など
●修学旅行実施基準の問題
・旅行費の制約 など
<内的な課題・制約条件>
●教育旅行受入体制の問題
・受入施設(宿、体験施設など)のキャパシティ、安全性
・受入地域(事業者)側の知識・ノウハウが不足
・移動時間が長くなりがち
・教育旅行受入窓口の未整備、情報発信が不十分 など
10
Ⅲ 北海道修学旅行推進における課題・制約条件
1.外的な課題=航空路線の問題
・道内空港直行便の減便・廃止による関西方面への影響
→新千歳空港便へのシフト
※ANA 関空ー旭川は、10年6月~10月の季節運航のみ。
JAL 関空ー女満別は、09年に撤退。
・地方空港利用便の本数が乏しく、機材サイズも小さい
→大規模学校の場合地方空港を利用しにくい
・新千歳・函館以外の地方空港―本州の料金が高い
→九州はどこの空港から羽田に行っても同一料金
※旅行代理店からみても利用しやすい
11
Ⅲ 北海道修学旅行推進における課題・制約条件
1.外的な課題=修学旅行実施基準による制約
・修学旅行実施基準に謳われている旅行費により、教育旅行のプ
ランは制約を受ける(公立学校の場合)
修学旅行費用の平均
(交通費、宿泊費、体験学習費など)
実施基準の平均値 ●公立中学校:約59,000円
(私立中学校:約79,000円)
北海道には現実的
に誘致しにくい
●公立高校:約89,000円
(私立高校:約109,000円)
大阪府の公立高校の場合⇒約80,000円
東京都の公立高校の場合⇒約78,000円)
12
大都市圏の
参考データ
Ⅲ 北海道修学旅行推進における課題・制約条件
(1)農家民泊
2. 内的な課題
◆受け入れ体制の整備
受入体制を十分に確認しないまま、プロモーションが進んでいる
・旅行代理店と良好な関係が維持できているか
・受入可能な許容人数の公表数値と現実とのギャップが存在
(2)宿、体験施設
大人数の受入れに柔軟に対応できていない
大人数の場合、「分宿」「グループ分け」などへの対応が必要
(3)長い移動時間
ユーザー側の満足度の低下の懸念
13
Ⅲ 北海道修学旅行推進における課題・制約条件
2. 内的な課題
◆受け入れ体制の整備
(4)受入地域(事業者)側の知識・ノウハウが不足
教育旅行の特性を十分理解しなければ商品化が難しい
◆収容面、安全管理、予約の形態、学校側のニーズなど教育旅行に関する性格
を現地側の把握が必要
(5)教育旅行受入窓口の未整備、情報発信の不足
地域としてのまとまりが、教育旅行の受入れには必要
◆現状で道内で受入れ窓口が整いつつある地域は数箇所程度
◆教育旅行受入れの意義・重要性を地域全体で理解する必要性
◆学校サイド、旅行代理店サイドにとって教育旅行にかかる北海道情報が不足して
いると認識
14
Ⅳ 今後の方向性(必要な展開)
◆誘致ターゲットのイメージの明確化
北海道への直行
便数
旅行費用の上限
枠
新幹線の北海道
延伸
タ
ー
ゲ
ッ
ト
北海道教育旅行
への関心
●地域は?(関東圏、近畿圏、中京圏?)
●学校は?(私立・公立中学校、私立・公立高校?)
対応
的確なプロモー
ション活動の実
施
魅力的な教育旅
行学習プランの構
築
北海道の受け地
側の体制整備
16
Ⅳ 今後の方向性(ターゲットの考え方)
(1)対象地域(どこの県から呼ぶか?)
3つの要因から判断する。
要因①
「既に北海道に来ている
府県をキープする。」
1位 大阪府
2位 兵庫県
3位 岡山県
要因②
「旅費の面から北海
道への誘致可能性
が高い県から呼ぶ。」
要因③
「新路線が開通した県、
開通する県から呼ぶ。」
1位 茨城県
2位 神奈川県
(川崎市)
3位 千葉県
◆北海道新幹線
(2015年)
■青森県
■岩手県
■宮城県 …
その他、
台湾、中国など
海外も要検討。
18
Ⅳ 今後の方向性(ターゲットの考え方)
(2)誘致可能性
高
誘
致
可
能
性
北
海
道
に
お
け
る
教
育
旅
行
低
現状最も北海道
修学旅行が多い
(特に高校)
魅力的な体験学
習メニュー構築
がポイント
新幹線延伸により、
旅行費が安価にな
ることが必要
近畿圏
中京・関東圏
関東圏
・私立中学校
・私立中学校
・公立中学校
・私立高校
・私立高校
・公立高校
・公立高校
近畿・中京圏
・公立中学校
短期
期間
19
費用面などから、
今後とも北海道に
おける修学旅行誘
致拡大は困難
中・長期
Ⅴ 提案
1.魅力的な修学旅行学習プランの構築(北海道の特性を活かしたテーマ設定)
①環境(これから注目を集めるテーマとしての期待大きい)
◆2008洞爺湖サミットの時期に北海道知事が「北海道環境宣言」を行った。
◇低炭素社会
自然を生かしたエネルギー(雪氷を使った貯蔵庫、風力発電)
◇循環型社会
道産資材100%の暖房エネルギー(ペレット)
◇自然共生社会
全国の1/4を占める農地
⇒新エネルギー(自然エネルギー)施設見学 ※すでに稚内で実績
⇒自然と地域の共生に向けた取組への参加
※環境保護体験を教育旅行プランに組み込む(鹿追町、弟子屈町など)
②自然
◆ブラキストン線以北の、本州とは異なる生態系を有する。
◇世界自然遺産の知床
⇒夏のカヌー、冬のスノーシューなど自然多様性を学ぶアウトドア体験
20
Ⅴ 提案
1.魅力的な修学旅行学習プランの構築(北海道の特性を活かしたテーマ設定)
③食
◆食糧自給率は、201%。(東京は1%)
◆広大な土地を活かした酪農体験が可能。
(先生方に対しても、蟹・ウニなど北海道の食の魅力は、絶大)
⇒乳搾り、チーズ・バター作りなど
④産業
◆北海道色の強い大規模な食品・飲料工場が多数ある。
◆北海道は日本の食料基地
⇒農業・漁業体験など
⇒北海道色の強い飲食品産業施設見学(例:十勝のチーズ工場・砂糖工場、
余市のニッカウヰスキー、道内ワイン工場など)
⑤文化・歴史
◆2008年7月、アイヌを先住民族とする国会決議が行われた。
※アイヌは日本で唯一の先住民族。2009年にアイヌ古式舞踊がユネスコの
無形文化遺産に登録
◆北海道開拓の歴史、幕末の歴史などの魅力も高い。
⇒アイヌ文化体験、学芸員による講和、北方領土学習など
21
Ⅴ 提案
2. 魅力的な修学旅行学習プランの構築(旅行費に応じた柔軟な教育旅行プ
ランの構築)
%
今後とも北海道修学旅行がない理由
90.0
80.0
70.0
60.0
50.0
40.0
30.0
20.0
10.0
0.0
81.8
62.1
63.3
56.5
34.8
26.1
27.6 27.6
18.4
9.2
全体(n=87)
15.2
8.7
首都圏(n=46)
●短期滞在でも満
足できる教育旅行
プランの開発
36.7
26.7 26.7
10.0
中部圏(n=30)
9.1
9.1 9.1
近畿圏(n=11)
都府県等で決められている「修学旅行実施基準」に合っていないから
旅行費用が高いから
旅行目的にあわないから
移動に時間がとられるから
その他
※旅行費や移動時間などを理由に北海道修学旅行を敬遠
する学校が存在
23
提案
↓
地域単独でフル
セットのメニュー構
築は困難なので近
隣地域での連携が
必要
Ⅴ 提案
3. 北海道の受け地側の体制整備
●受け地側(行政、事業者など)の教育旅行受入の積極性が不足
積極的に誘致している
積極的には誘致していない
計
回答数
52
47
99
(%)
52.5%
47.5%
積極的には
誘致していな
い
47.5%
提案
教育旅行受入れの効果・意義を地域全体が理解することが必要
⇒教育旅行受入による地域活性化事例の配布、講演会などが必要
24
積極的に誘
致している
52.5%
Ⅴ 提案
3. 北海道の受け地側の体制整備
●教育旅行誘致のライバルである沖縄県と比べて、北海道は受け地側の 教育旅行
の受入れ体制が不十分と旅行代理店に認識されている。
提案
・教育旅行の受入れをスムーズに行える体制作り、旅行代理店との対応窓口
の設置(コーディネート機能を担う機関)が必要
(例:富良野修学旅行センター、そらちDEいー~ね など)
・宿泊、体験学習を効果的に実施する上で、地域内外の事業者間の連携が必要
(大学などとも連携対象となりうるのでは?)
・ボランティアガイドの確保・育成など
25
Ⅴ 提案
3. 北海道の受け地側の体制整備
●道内には体験プログラムとしての魅力が高い素材が多いと評価されている一方で、
教育旅行商品としてのレベルに到達していないものが多い
(受入地域(事業者)側の知識・ノウハウが不足)。
提案
⇒「収容面」「安全面」「コスト面」「学校側の教育ニーズ」「予約特性」などを理解しても
らうための専門家派遣、講習会などを通じたレベルアップが必要
⇒北海道全体で、教育旅行受入れに耐えうるレベルの体験プログラムの育成を目指し、
必要条件をまとめたガイドラインをとりまとめることが必要
26
Ⅴ 提案
4. 的確なプロモーションの実施
●効果的な営業活動
(提案)⇒修学旅行誘致にかかる営業に必要な基本知識の習得が必要
例:修学旅行の基本パターン、修学旅行の予約タイミング、対旅行代理店と良好な関
係を維持するためのポイント、学校側の修学旅行ニーズなど
●効果的な情報発信
沖縄と比べてエリアが広大であり、旅行商品となりうる資源の発掘、旅行中の移動
方法・時間などが分かりにくいことが問題。
(提案)⇒道内地域のローカルの体験観光メニューや、施設の収容人数・料金・受入れ
可能時期、スポット間の移動時間・交通手段などをまとめた、教育旅行専用サイトの構
築に期待
27
0
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