Bull. Kanagawa prefect. Mus. (Nat. Sci.), no. 43, pp. 1-6, Feb. 2014
原著論文
奄美群島徳之島のアンキアライン洞窟から得られた
日本初記録のイワアナゴ科の稀種ウンブキアナゴ(新称)
First Japanese Record of a Rare Chlopsid Eel, Xenoconger fryeri Regan,
1912, Collected from Anchialine-cave of Tokuno-shima Island,
the Amami Group
瀬能 宏 1)・日比野友亮 2)・山田文彦 3)
Hiroshi SENOU1), Yusuke HIBINO2) & Fumihiko YAMADA3)
Abstract. A specimen of Xenoconger fryeri Regan, 1912 (Anguilliformes: Chlopsidae) was
collected at a depth of 2 m of an anchialine-cave in Tokuno-shima Island, the Amami Group
(27º49'37.1''N and 128º52'59.7''E), Japan with a trap. This occurrence represents the first record
from Japan and the northernmost record for the species. This species is easily distinguished
from other members of the family by having the following characters: posterior nostril in front
of lower part of eye; no pectoral fin; five preoperculomandibular pores; one lateral line pore;
lower lip without a free flap along side of jaw; vomerine teeth in one or two rows on either
side. We redescribe this very rare species in detail. New Japanese names are given for the
species and the genus.
Key words: Xenoconger fryeri, new record, northernmost record, Tokuno-shima Island,
anchialine-cave
ウ ナ ギ 目 Anguilliformes の イ ワ ア ナ ゴ 科
Chlopsidae は、後鼻孔が眼の中央よりも下位に
開 口 す る こ と、 鰓 孔 は 退 化 的 で 小 さ く、 開 口
部は円形であること、側線は不完全で開口は 1
~ 2 個に限られることなどが特徴の小型魚類で
1)
神奈川県立生命の星 ・ 地球博物館
〒250-0031 神奈川県小田原市入生田 449
Kanagawa Prefectural Museum of Natural History
499 Iryuda, Odawara, Kanagawa 250–0031, Japan
[email protected] kanagawa-museum. jp
2)
三重大学附属水産実験所
〒 517-0703 三重県志摩市志摩町和具 4190-172
Fisheries Research Laboratory, Mie University,
4190-172 Wagu, Shima-cho, Shima, Mie 517-0703, Japan
日比野友亮 : [email protected]
3)
〒 891-7605 鹿児島県大島郡天城町浅間
山田文彦 : [email protected]
(Smith, 1999)、全世界の熱帯・亜熱帯海域から
8 属 22 種が認められており(Eschmeyer, 2013)、
日本には 3 属 4 種が分布する(波戸岡 , 2013)。
本科魚類はサンゴ礁や岩礁、礫底、藻場といっ
た沿岸部から、大陸棚の縁辺部にかけて生息し
て い る が、 隠 遁 性 が き わ め て 強 く、 ほ と ん ど
の種はきわめて稀にしか記録されない(Smith,
1989, Smith, 1999; Myers, 1999; Randall, 2007)。
2011 年 11 月 27 日、著者の一人山田は、アン
キアライン環境を備える奄美群島徳之島の海底
洞窟に仕掛けたトラップにより、1 個体の見慣れ
ないウナギ目魚類を採集した。この標本を第 1・
第 2 著者が詳細に検討したところ、イワアナゴ
科の Xenoconger fryeri Regan, 1912 に同定された。
1
H. Senou et al.
2
この種は日本からの初記録種になると同時に、同
地が本種の分布北限となること、また、稀種であ
るが故、ホロタイプ以外に形態的情報がほとんど
ないことから、ここに再記載する。また、本種に
は帰属する属も含めて標準和名が与えられてい
ないので、本報告において命名する。
方 法
計数と計測方法は Hibino et al. (2013) に従い、
計 測 は ノ ギ ス を 用 い て 10 分 の 1 mm の 精 度 で
行った。垂直鰭の鰭条と脊椎骨の計数は軟エッ
クス線写真によって行い、前者についてはフィ
ルム上で確認できるすべての鰭条を計数した。
また、尾鰭の鰭条数については下尾骨に関節す
るものを上下の要素に分けて計数した。色彩の
記載は鮮時に撮影したデジタルカラー写真に基
づいて行い、色の表記は財団法人日本色彩研究
所監修(1993)の系統色名に準拠した。標本は、
遺伝子分析用の筋肉組織片を右体側から採取し
た後、体軸を真っ直ぐに伸ばして展鰭処理を行
い、鮮時のカラー写真を撮影して 10%中性ホル
マリンで固定し、最終的に 70%エタノール水溶
液中に保存した。標本には神奈川県立生命の星・
地球博物館の魚類資料(KPM-NI)の登録番号を
与えて保管した。また、鮮時のカラー写真は同
博物館の魚類写真資料データベース(KPM-NR)
に登録した。
ウンブキアナゴ属(新称)
Xenoconger Regan, 1912
ウンブキアナゴ(新称)
Xenoconger fryeri Regan, 1912
(Figs. 1 & 2; Table 1)
標 本
KPM-NI 29424、1 個 体、344.9 mm SL、 奄
美群島徳之島,浅間湾屋洞窟(北緯 27 度 49 分
37.1 秒、東経 128 度 52 分 59.7 秒)、水深 2 m、
Table 1. Counts and measurements of Xenoconger fryeri
KPM-NI 29424
Böhlke (1956);
Böhlke & Smith (1968)
Holotype (BMNH 1912.5.3.1)
Randall et al. (1993);
Randall (2007)
BPBM 34625
344.9
436
205
5
0
1
515
434
4+3
20
48
161
5
0
1
Present study
Total length (mm)
Counts
Mandibular pores before rictus
Mandibular pores behind rictus
Lateral-line pores
Dorsal-fin rays
Anal-fin rays
Caudal-fin rays
Predorsal vertebrae
Preanal vertebrae
Total vertebrae
Measurements
As % of total length
Head length
Trunk length
Preanus length
Tail length
Predorsal length
Body depth at gill opening
Body depth at mid-anus
Body width at gill-opening
Body width at mid-anus
As % of head length
Head depth
Head width
Eye diameter
Interorbital width
Snout length
Mouth gape
Gill-opening length
As % of snout length
Eye diameter
8.5
25.9
34.4
64.9
15.2
2.6
2.7
1.9
2.2
28.8
24.7
5.9
18.7
21.1
29.4
7.6
27.9
157?
158
9.6
9.5
34.9
65.1
17.0
2.8
2.8
34.5-37.0
7.1
20.2
25.0
45.2
about 7.1
20.6-25.0
33.3
28.6
about 28.4-34.5
2.7-2.9
Xenoconger fryeri from Japan
3
A
B
Fig. 1. A: Xenoconger fryeri, fresh specimen, KPM-NI 29424, 344.9 mm TL, Tokuno-shima Island, the
Amami Group, 2 m depth, photo (KPM-NR 45461A) by H. Senou; B: Head of Xenoconger fryeri, fresh
specimen, KPM-NI 29424, photo (KPM-NR 45461F) by H. Senou.
PN
SO
IO
LL
IO
AN
GO
POM
Fig. 2. Sensory canal pores of head of Xenoconger fryeri, KPM-NI 29424, 344.9 mm TL. AN: anterior
nostril; GO: gill opening; IO: infraorbital pores; LL: lateral line pore; PN: posterior nostril; POM:
preoperculomandibular pores; SO: supraorbital pores. Drawn by Y. Hibino.
誘引トラップ、2011 年 11 月 27 日、山田文彦採集.
画 像
KPM-NR 45461A-F、KPM-NI 29424 の 鮮 時
のカラー写真、瀬能 宏撮影。
記 載
計数値と計測値は Table 1 に示した。
体は非常に細長く、全体にやや側扁し、尾部
の後方では尾端にかけてより強く側扁する。肛
門は体中央よりはるかに前方に位置する。頭部
は前方で縦扁し、吻から眼隔域にかけては幅広
く平坦で、吻前縁の背面観は円く、側面観は鈍
く尖る。口は亜端位で、上顎は下顎よりもわず
かに突出する。下唇には下方へ折れ曲がる遊離
縁がない。吻から眼隔域、下顎腹面、口唇、舌
の表皮には多数の小乳頭状突起が散在する。前
鼻孔には短いが発達した鼻管を備え、前下方へ
開く。後鼻孔は裂孔状で眼の下部直前に斜めに
開口する。口裂後端は眼の後縁をわずかに越え
る。口腔内の歯はすべて可倒性の円錐状歯。前
上顎骨板の歯は後方へわずかに曲がり、前縁の 1
列は小さく、その後方の歯はまばらで大きく全
部で 8 本あり、最後部の 1 本は口蓋正中線上に
ある。鋤骨歯は口蓋正中線の両側に各 1 列あり、
各歯列は後方で左右に広がり会合しない。個々
の歯は後方内側へわずかに曲がり、前方のもの
ほどやや大きい。主上顎骨歯は 3 ~ 4 列の歯帯
を形成し、その幅は前方で広い。個々の歯は後
方内側へわずかに曲がり、外側のものほど短く、
最も内側のものは著しく細長い。下顎歯は 3 ~ 4
列の歯帯を形成し、その幅は前方で著しく広い。
4
H. Senou et al.
個々の歯は前方のものほど、また内側のものほ
ど大きく、内側のものはわずかに偏平。また前
方の歯は後方へ、側方の歯は後方内側へわずか
に曲がる。鰓孔は退化的で眼径よりやや大きな
裂孔状で、その側面観は体軸に対して後下方へ
わずかに傾斜し、開口部を広げた状態で上から
見るとほぼ円形。頭部側線系は Fig. 2 に示した。
眼上管孔(SO)の開口は吻端付近に 2 個、眼下
管孔(IO)の開口は上唇に沿って 4 個で、前方
2 個は前鼻孔と後鼻孔の間に位置する。前鰓蓋
下顎管孔(POM)の開口は下顎管に 5 個、側線
の開口は 1 個。その他の感覚管孔の開口を欠く。
鰓蓋上部から体側の中央を通り、尾端付近に至
る 1 本の孔器列がある。同様な孔器列は頭部に
も発達する。背鰭始部は躯幹部中央より前方に
位置する。背鰭、臀鰭および尾鰭は膜状で多数
の細い鰭条に支持され、それぞれが連続する。
背鰭の高さは肛門上部で体高の約 3 分の 1、臀鰭
の高さは基底中央付近で体側の約 5 分の 2。背鰭
鰭条は尾鰭の直前にある最後のものを除きすべ
て不分枝。臀鰭の鰭条はすべて不分枝。尾鰭鰭
条は上側の下尾骨に関節するものはすべて分枝
し、下側の下尾骨に関節するものは 3 本のうち
上部 2 本が分枝する。尾鰭後縁は鈍く尖る。胸
鰭および腹鰭を欠く。
鮮時の色彩 : 頭部から躯幹部にかけてはほぼ
一様に暗い灰みのブラウン、尾部の前方は躯幹
部と同色だが、後方では暗いブラウンに変わる。
垂直鰭はほぼ一様に赤みのブラウン。頭部の感
覚管孔の開口部の縁は白い。
固定標本の色彩 : 10% ホルマリン固定後、70%
エタノール保存下での体色は、ほぼ一様に暗い
ブラウンで、垂直鰭は体と同色か、もしくは暗
い黄みのブラウン。体の所々に大小の不明瞭な
黒斑がある。鼻管は体と同色だが、やや淡い。
眼の周囲と頭部感覚管の開口は白い。口蓋は後
方全体が灰みのブラウン、前上顎骨の歯列と口
蓋歯列との間は後半が灰みのブラウンで、その
他の部位は歯帯を含めて白い。口床は舌が灰み
のブラウンで、歯帯は白い。
分 布
奄美群島徳之島(本研究 ; 分布北限)
。西イン
ド洋と西・中央太平洋の熱帯域に分布し、セーシェ
ル(アサンプション島 : タイプ産地 ; アルダブラ
諸島 ; コスモレド諸島)
、南シナ海、パラオ諸島、
ニューカレドニア、フィジー諸島、ハワイ諸島
から記録されている(Regan, 1912; Randall et al.,
1993; Myers, 1999; Smith, 1999; Randall & Lim, 2000;
Mundy, 2005; Randall, 2007; Fricke et al., 2011)
。
生息環境
調査した標本は、海岸線から約 400 m 内陸側
に開いた洞窟の出口付近で採集された。この洞
窟の開口部では潮汐に合わせて水面が上下する
ため、水面は海面とほぼ同じ水準にあり、地下
で海と連絡していることが推測される。また、
陸側にある崖下には湧水があり、洞窟の開口部
に淡水が流入している。この流れ込みの流程は
干潮時で 3 m ほどである。海底洞窟の水深は開
口部で 4 m ほどで、水底には流れ込みから流入
したと思われる軟泥が厚く堆積している。調査
した標本は洞窟の開口部の水深 2 m に仕掛けた
誘引トラップに夜間入ったものである。
本 種 の ホ ロ タ イ プ(BMNH 1912.5.3.1;
Eschmeyer, 2013)は、アサンプション島にある
海から隔離された約 9 m 四方、水深約 3 ~ 4.5
m のタイドプールから得られたとされている
(Regan, 1912)。また、ハワイ諸島では水深 0 ~ 1.5
m のアンキアライン(anchialine; 地下で海と連絡
している汽水の水塊)の溜まりから採集されて
いる(Randall et al., 1993; Randall, 2007)。
以上のことから、本種はアンキアライン洞窟
を主たる生息場所にしており、それが故にきわ
めて稀にしか記録されないと考えられる。
備 考
調査した標本は、後鼻孔が眼の下部前方の吻
側面に開口する、胸鰭がない、前鰓蓋下顎管の
開口は 5 個、側線の開口は 1 個、下唇に下方へ
折れ曲がる遊離縁を欠く、鋤骨歯列は口蓋正中
線の両側に 1 列ずつあり、それらの後方は会合
し な い と い う 特 徴 を 持 つ。 こ れ ら の 特 徴 の う
ち、鋤骨歯列が片側 1 列であることを除いて、
Böhlke (1956) や Böhlke & Smith (1968) に よ る
Xenoconger fryeri Regan, 1912 のホロタイプの再
記載に概ね一致した。
Norman (1922) はホロタイプの顎歯を調査し、
主上顎骨歯は 2 列で、鋤骨歯は口蓋正中線の両側
に各 2 列あることを図示した。この特徴はその後
の報告(Böhlke, 1956; Böhlke & Smith, 1968)にお
いても踏襲されており、Xenoconger を定義する
重要な特徴の 1 つと見なされている。一方、今
回の徳之島産の標本は、主上顎骨歯が 3 ~ 4 列で、
鋤骨歯は各側に 1 列ずつであった。この違いは徳
之島産の標本が X. fryeri とは別種である可能性を
示唆するが、検討された個体数がごく少数であ
り、同じサイズで比較されたものではないことか
ら、ここでは変異の範囲内と見なす。
Böhlke (1956) や Böhlke & Smith (1968) によれ
ば、Xenoconger fryeri のホロタイプの脊椎骨数は
Xenoconger fryeri from Japan
疑問符付きではあるが 157 とされている。また、
Randall et al. (1993) や Randall (2007) は X. fryeri
と同定したハワイ諸島産の標本の脊椎骨数を 158
とした。これらに対して徳之島産の標本は 161
であり(Table 1)、既知のものよりも若干多い値
を示した。Böhlke (1982) によれば、イワアナゴ
科を含むウナギ目魚類の多くの種の脊椎骨数は 3
~ 4 個程度の変異幅を持つことが稀ではないこ
とから、徳之島産の標本の脊椎骨数も個体変異
の範囲内と考えるのが妥当である。
Randall et al. (1993) や Randall (2007) は、X.
fryeri と同定したハワイ諸島産の標本の色彩につ
いてごく簡単に触れており、体がほぼ一様に茶
色で、垂直鰭は白っぽく、口内は白いとしている。
これらの文献に図示された鮮時のカラー写真で
は、体全体がほぼ一様に浅い黄みのブラウン~
黄みのブラウンで、垂直鰭は確かに白っぽく印
刷されているが、よく見ると背鰭の全体と臀鰭
の後方が体と同じ色彩であることを確認できる。
また、図示された写真を見る限り、わずかに開
いた口から白い口蓋を確認できるが、その他の
部位の色彩については記載がない。徳之島産の
固定標本では、口蓋は後部が茶色く、広げない
と見えない前上顎骨の歯列と鋤骨歯列との間の
後半が灰みのブラウンだが、その他の部位は歯
列を含めて白い。また、下顎では舌は全体が灰
み の ブ ラ ウ ン だ が、 歯 列 は 白 い。Randall et al.
(1993) や Randall (2007) による口内の色彩の記載
は正確ではないと思われる。
以上のことから本報告では徳之島産の標本を
Xenoconger fryeri に同定した。
本種には標準和名が与えられていないため、
生息環境である海に通じる洞窟(徳之島の方言
でウンブキと呼ばれる)にちなみ、新標準和名
ウンブキアナゴを提唱する。本種が含まれる属
Xenoconger の新標準和名については、属のタイ
プ種であり日本に産する X. fryeri に与えられた
名称にちなみ、新標準和名ウンブキアナゴ属を
提唱する。
謝 辞
本研究の一部は JSPS 科研費 24370041 および
24501278 の助成を受けた。
引用文献
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要
瀬能 宏・日比野友亮・山田文彦, 2014. アンキアライン洞窟から得られた日本初記録のイワアナゴ科の稀種
ウンブキアナゴ
(新称)
. 神奈川県立博物館研究報告
(自然科学)
, (43): 1-6. (Senou, H., Y. Hibino & F. Yamada,
2014. First Japanese Record of a Rare Chlopsid Eel, Xenoconger fryeri Regan, 1912, Collected from Anchialinecave of Tokuno-shima Island, the Amami Group. Bull. Kanagawa prefect. Mus. (Nat. Hist.), (43): 1-6.)
イワアナゴ科の稀種、
Xenoconger fryeri Regan, 1912が奄美群島徳之島のアンキアライン洞窟から採集され
た。
これは本種の日本からの初記録であると同時に北限記録となる。
本種は鼻孔が眼の下部前方の吻側面に開
口する、
胸鰭がない、
前鰓蓋下顎管の開口は5個、
側線の開口は1個、
下唇に下方へ折れ曲がる遊離縁を欠く、
鋤
骨歯列は口蓋正中線の両側に1列または2列ずつあり、
それらの後方は会合しないという特徴により、
イワアナ
ゴ科の他種から容易に識別される。
本種は特殊な生息環境に生息するが故に採集される個体数が著しく少な
く、
形態的知見に乏しいため、
徳之島産の標本を詳細に再記載した。
本種には標準和名が与えられていないた
め、
生息環境にちなみウンブキアナゴ
(新称)
を提唱する。
属の和名はタイプ種であり、
日本産の種でもあるウン
ブキアナゴに基づきウンブキアナゴ属
(新称)
とする。
(受付 2013 年 10 月 31 日 ; 受理 2013 年 12 月 6 日)
ダウンロード

(新称). 神奈川県立博物館研究報告(自然科学)