国語
MISSION
2 インタビューに挑戦!
1.概要と指導例
■目標 ・インタビューの特徴を知り、インタビューシートを作成した上で、児童同士で練習を行
いコツを知る。
■実施目安時間 90 分
■実施場所 ....... 教室
■準備 .................. インタビューのグループ分け
●指令 2(目安 15 分)
グループでインタビューの練習をする準備をし
ます。ここではまず聞きたいことを自由に書き
出させます。好きな食べ物など気軽に聞ける質
問で構わないので、いろいろな質問を出すよう
にしましょう。
[指導例]
・クラスの人に聞きたいことを思いつくまま書
いてみよう。
・好きな食べ物や苦手な食べ物を聞いて、その
理由まで聞いてみてもいいね。
・まずは聞くことをたくさんあげてみよう。
・詳しい話が聞ける。
・気持ちなども聞ける。
・聞きたいことを用意する。
・言葉づかいをていねいに
する
●指令 3(目安 20 分)
指令 2 で書いたインタビューしたいことを整理
し、得られる回答の予想や調べておいたことな
どをシートに記入します。インタビューの前に
しっかりとした準備が大切なことを理解させま
す。
[指導例]
・何も準備せず行き当たりばったりでは、よい
インタビューはできないよ。
●指令 1(目安 10 分)
インタビューの特徴や注意点を考えさせます。
インタビューについて、これまで学習したことを思
い出しながら、よいところ、注意するところをあげ
させましょう。
[指導例]
・インタビューは、インターネットや図書館で調べ
るのとどう違うのだろう。
・聞きたいことをたずねることができるように
質問をちゃんと書いておこう。箇条書きにし
ておくとわかりやすいよ。
・インタビューしたいことに対してどんな答え
が返ってくるかを予想しておき、次の質問を
考えておくといいよ。
・インタビューはどういうときに行うのだろう。
・自分が調べたこともちゃんと書いておき、実
際にインタビューしたときにはそれが正し
かったかどうかも聞いてみるといいよ。
・インタビューするときは、何に注意しなければい
けないのか考えてみよう。
・インターネットで調べたことは本当なのか
な?確認しておこう。
20 実践編
⃝⃝さん
5年1組の教室
・好きな食べ物は何ですか。
・なぜその食べ物が好きですか。
・お菓子
・甘いものだから
・好きな食べ物 ・苦手な食べ物
・なぜ好き、苦手なのか
・自分で料理したことはあるか
・作物を栽培したことがあるか
子どもの好きな食べ物
●指令 4(目安 45 分)
指令 3 でつくったインタビューシートをもとに
グループ内でインタビューの練習をします。そ
の結果を踏まえてお互いの改善点などを話し合
い、コツを共有します。
[指導例]
・何を知りたいかが相手に伝わるように、聞き
たいことをはっきりと話すようにしよう。
・オムライス
・卵料理が好きだから。
好きな食べ物は、人によっていろいろだと
わかった。
相手の答えから次の質問をするのが 難し
かった。
・大事なことはメモをとりながら、正確に聞き
取ろう。
・答えてもらったことについて、さらに詳しい
話を聞くと、相手も話しやすくなり、よいイ
ンタビューになるよ。
■インタビューの発問
インタビューでは事前の準備が非常に大事なのですが、
農
実践では発問を入れながら進める場面が出てきます。事
前に答えを予想し、その答えを基にした次の質問まで考え
ておきましょう。
児童にはこの発問がインタビューの醍醐味だと伝えても
いいかもしれません。
練習では想定外の答えにも発問を入れられるよう、柔
軟に対応できるようにしたいものです。
実践編 21
2.授業の進め方
■実施の前に
●指令 2 インタビューすることを考えよ!
グループ内でインタビューをする準備としてまず聞きたい
このワークシートでは、後のワークシートで行う農家の方
ことを書き出させましょう。児童が疑問に思ったことを率直
へのインタビューの事前準備として、児童同士でインタビュー
に書き出させることが大切です。ここでは、思いつきやすい
の練習を行います。
身近なことをたずねる内容を考えさせるようにします。
今後、農作業を体験する際などに、初めてのことで知ら
なお、
例えば「好きな食べ物」や「苦手な食べ物」を聞き、
ないことがたくさんあることが予想されます。そのような場
その理由やその食べ物があったときにどうしているかを聞い
面で知識を得る1つの手段として「インタビュー」があり、
たりすれば、話の流れができます。
それを使いこなせるように練習をしていきましょう。
なお、これまでの授業の中で、インタビューの学習や練
習などを行ったことがある場合、指令1や指令4を省略し、
インタビューシートの作成のみを行うことも考えられます。
【インタビューの活用場面】
このワークシートで練習したインタビューは、今後の学習・
●指令 3 インタビューシートをつくれ!
ここではインタビューの組み立てを行います。各児童が
指令2で考えた質問を、インタビューすることを想定して考
えさせることで、整理していきます。箇条書きにして記入さ
せるなど、ポイントをまとめさせてシートを完成させましょう。
農業体験などを進める上でさまざまな場面で役に立ちます。
教育ファーム大作戦では、下記の番号の MISSION の中
で、農家の方へインタビューすることができます。
●指令 4 インタビューの練習!
まず児童同士をグループに分けて、インタビューの練習
⃝インタビューができるワークシート
をします。インタビューする側、される側、両方の立場を経
MISSION 3,
4,
5,
6,
9,
10 験することで、何が足りないのかがわかるようになり、相手
上記のワークシートに取り組む場合、このワークシートを
の評価によっては、
インタビューに対して自信がつくでしょう。
使ってインタビューの練習をしておきましょう。
練習の後は、よかった・悪かっただけの感想でとどまる
ことなく、
問題点や改善案などのインタビューのコツをグ
●指令 1 インタビューについて考えよ!
ループで考えるようにします。
「ここは自分の考えを伝えてか
調べ方の方法としてインタビューは重要な手段です。イン
ら、質問したらどうだろう」
「ここはもっと具体的に質問して
タビューの特徴や注意点を確認し、有効な手段であること
みたらどうだろう」などとアドバイスします。グループごとに
を児童に認識させましょう。
コツをまとめ、クラスでグループごとの発表会を設ければ、
インタビューのよいところを見つけるために、インターネッ
トや図書館など、他の調査方法との比較があります。
例えば「インターネットだと早く調べられる。動画も見ら
れるからわかりやすい」
「動物や植物はいろんな種類があ
るから図鑑で調べたほうがいい」
「図書館には司書の方が
いて調べ方を教えてくれる」
「インタビューなら直接詳しい
説明やその人の気持ちも聞ける」などの特徴があります。
また、インタビューでは、言葉遣いに注意します。相手
の方に失礼のないよう気をつけさせましょう。
同級生とインタビューの練習をする場合も、インタビュー
される側になった児童は、大人になったつもりの言葉遣い
で答えるようにします。
また、自分の聞きたいことが相手に伝わるようはっきりと
聞き、相手の答えをメモにとっておくことが大事です。
22 実践編
クラス全体でインタビューのコツを共有することができます。
ここまでできたら、さらに先生など、大人へのインタビュー
の場も設ければ、インタビューの質の向上へつながります。
国語
MISSION
2 インタビューに挑戦!
展開例および参考資料
■農家の方へのインタビューを行う前の下調べ 実際に農家の方へインタビューする場合、インタビュー
シートの作成は、聞きたいことについての下調べに時間を
《メモの取り方の例》
遊び方について
①あそぶじき 春…つくしとり、かくれんぼ
費やします。調べる内容によって、図書館・インターネット
夏…水あそび、虫とり、はなび
など最適な方法を選ばせて、探してみるよう指導します。特
秋…くりひろい
にインターネットについては注意が必要で、手軽に調べられ
冬…ユキがっせん
る反面、間違った情報、根拠の無い情報も少なからず存
②あそぶばしょ春、秋、冬…うら山
在しています。必ず複数のサイトで調べるようにして、裏付
夏…川
けをとるなど、情報の正確性を確認する習慣をつけられる
③注意すること
川にはこどもだけではいかない。
ようにします。
■インターネットや図書館で調べる ■手紙を書く インターネット上にはさまざまな情報があふれています。自
農家の方などにインタビューをする前後や、農業体験の
分に役立つ情報、知りたい情報を得るためにはどうすればよ
前後にお願いやお礼をするときは、あらたまった手紙を書
いのか、また、調べた情報のみで正しいと判断せず、情報の
いて出すチャンスとなります。
正確性を確認する習慣をつけるようにしたいものです。それ
に加え、児童が出会い系や詐欺などのトラブルに巻き込まれ
ないよう、インターネットの危険性についてもふれ、児童に自
衛能力を身につけさせる機会にもしましょう。
図書館であれば、調べものをする場だけでなく、多くの
児童に手紙を書かせる意義は、言葉で思いを伝える大切
さを知ってもらうところにあります。
初等教育研究所の福本菊江先生によると、手紙の書き
方の心構えとして次のことを挙げています。
1.気持ちが伝わるように心を込めて書く。
人が利用していることを理解し、公共マナーもあわせて教
2.伝えたいことをはっきりとわかりやすく書く。
えるようにしましょう。
3.わかりやすく、丁寧な字で書く。
■さまざまな情報を調べる
4.相手の人が喜ぶような工夫をする。
「インターネット」
「図書館の資料」
「インタビュー」以外
の調べ方も児童に考えさせることができます。
その他の手段としては、新聞・雑誌・テレビ・ラジオなど
のメディアで調べる、博物館や資料館で調べることなどが
(絵やシールで楽しい手紙の工夫)
5.書き終わったら読み返して直す。
資料:教育同人社「はなまるサポート」
http://www.djn.co.jp/support/special/point/docs/2013/2/1/1.php
特にお世話になった方には、お礼の手紙を出しましょう。
あります。それぞれの特徴を知り、使い分けや活用法を学
書き終わったら、以下のチェックポイントを参考にして、推
びましょう。
敲するよう指導しましょう。
・メディアで調べる:日ごろから興味や関心のある記事など
をスクラップしておく
・博物館や資料館で調べる:展示物のほか、ビデオやスラ
イドなどの資料で調べる
■インタビュー時のメモの取り方
[チェックポイント]
□ 手紙の形式が、
「前文̶本文̶末文̶後付け」になって
いるか。
□ 感謝の気持ちや伝えたいことがはっきりと伝わるか。
□ 相手が読んで、理解できる表現か。
相手の話を聞きながらメモを取るのは意外と難しいことで
(学校内のみで使う言葉の使用は避ける)
す。
丁寧に書くことよりも書き漏らさないことが重要になります。
□ 丁寧な表現か。
(ですます調にしているか)
メモを取るときは「漢字を使わずにひらがな、カタカナで素早
□ 相手の人が喜ぶ工夫となっているか。
く書く」
「重要な言葉を書いておく」といったことをアドバイス
□ 誤字脱字はないか。
し、児童同士の練習で単語のみの回答だけでなく、具体的
な内容や理由などを聞くことにより徐々に情報量を多くしてい
き、練習を積ませるといいでしょう。
実践編 23
ダウンロード

MISSION2「インタビューに挑戦!」の解説(P20~P23)(PDF:777KB)