①書 名:海の向こうに本を届ける-著作権輸出への道-
著 者:栗田明子著
発 行:晶文社,2011 年刊
所 蔵:図書館目白,図書館西生田
請求記号:021.2-Kur
石井光恵先生(児童学科)の推薦のことば:
「日本の出版社は,英米からは競って翻訳出版を
獲得していて,エージェントは数社あるのに,その逆をしているエージェントがない。
」と
いう状況下,1970 年代から日本の出版物を海外に売り込んできたパイオニア栗田明子の,著作権輸出奮闘記。
「日本の心
の輸出」を志し,女性の細腕で(株)日本著作権輸出センターを立ちあげ,世界のブックフェアーを股に掛けた獅子奮迅
の活躍が痛快。
「志に生きる」
,その怖いもの知らずは,女性ならばこその生き方かもしれない。
②書 名:まず歩きだそう-女性物理学者として生きる-(岩波ジュニア新書;616)
著 者:米沢富美子著
発 行:岩波書店,2009 年刊
所 蔵:図書館目白,図書館西生田
請求記号:289.1-Yon
高橋京子先生(食物学科)の推薦のことば:本書は,日本物理学会で女性初の会長を務
めた米沢富美子氏が,自身の歩んできた道と若い人へのメッセージを綴ったものです。
とても読み易い本です。特に最終章で述べられている五つのモットー「1.自分の能力
に限界を引かない。2.まず歩きだす。3.めげない。4.優先順位をつける。5.集中力で勝
負する」は,理系女子でなくても大いに参考になります。次々に遭遇する難題を勇ましく乗り越えていく前向きな発想と数々の
エピソードは,元気を与えてくれます。
③書 名:大聖堂ものがたり-聖なる建築物をつくった人々-(
「知の再発見」双書;136)
著 者:アラン・エルランド=ブランダンブルグ著 池上俊一監修 山田美明訳
発 行:創元社,2008 年刊
所 蔵:図書館目白,図書館西生田
請求記号:523.045-Erl
片山伸也先生(住居学科)の推薦のことば:西欧の都市を訪れる人は皆,その大聖堂(カテドラル)の壮麗さと威厳に圧倒される
ことでしょう。今日でこそ建設技術が進歩し,超高層の建築物も増えたが,ゴシック大聖堂の装飾の細部に至るまで惜しみなく
注がれた中世の人々の創作熱が生み出す宗教空間には,畏怖の念を禁じ得ません。本書では,そのような大聖堂建設の気運が西
欧社会でどのように醸成されたのか,建築家という職能が確立されていく様,どのような新しい建設技術が開発されたのかが,
豊富な図版と興味深いエピソードとともに描かれています。渡欧前に是非。
④書 名:ウシがゆく-植民地主義を探検し,私をさがす旅-
著 者:知念ウシ著
発 行:沖縄タイムス社,2010 年刊
所 蔵:図書館目白
請求記号:302.199-Chi
森理恵先生(被服学科)の推薦のことば:知念ウシさんは,沖縄人であり,女性であり,
むぬかちゃー(沖縄語で物書き,ライター)です。沖縄から,インドから,東京から,
日本の植民地主義を「探検」するこの本は,沖縄と日本の関係だけでなく,言語のこ
とや民族のこと,そしてそれらをめぐって,
「現代社会を女性として生きること」に
ついて,深く考えさせてくれます。日本という国や土地のなかで「女性」を生きる私
たちは,この本から力をもらうことができます。是非読んでみてください。
⑤書 名:サッチャー回顧録-ダウニング街の日々- [上下巻]
著 者:マーガレット・サッチャー著 石塚雅彦訳
発 行:日本経済新聞社,1993 年刊
所 蔵:図書館目白,図書館西生田
請求記号:312.33-Tha-1,2
伊ヶ崎大理先生(家政経済学科)の推薦のことば:「鉄の女」として知られた,
サッチャー元英国首相(首相在任期間は 1979 年-1990 年)の回顧録です。
彼女の政策には賛否があっても,ぶれない意思と堅い信念をもって,祖国の
立て直しに人生を捧げた姿勢には学べるものが多いはず。その強烈な個性,
情熱と勇気で,数々の問題に立ち向かった彼女は多くの名言も残しています。
彼女の名言を調べながら合わせてこの本を読んでみてはいかがでしょうか。
⑥書 名:良妻賢母という規範
著 者:小山静子著
発 行:勁草書房,1991 年刊
所 蔵:図書館目白,図書館西生田
請求記号:367.21-Koy
倉田宏子先生(日本文学科)の推薦のことば:
「良妻賢母」という言葉を聞けば,古めかしい
死語のごときものをイメージする方もいれば,逆に自分も「良妻賢母」になりたいと思って
いる方もいらっしゃることでしょう。本書は,
「良妻賢母思想」を日本の近代国家や近代家族
の成立と不可分な規範として捉え直し,どのような歴史的状況下でうまれた言葉なのかを解明しています。
「良妻賢母」につい
て考えることは,実はこのような規範を存在させている社会や国家のあり方そのものを問うことなのです。将来のご自分の生き
方を模索するためにも,
「良妻賢母思想」とは何だったのか,学んでみてください。
⑦書 名:マザー・テレサ-あふれる愛-
著 者:沖 守弘著
発 行:講談社,1981 年刊
講談社,1984 年刊(講談社文庫)
講談社,2010 年刊(講談社青い鳥文庫;282-1)
所 蔵(1981 年刊)
:図書館目白
請求記号:198.2-Ter
島田法子先生(英文学科)の推薦のことば:マザー・テレサは,1979 年にノーベル平和賞を受けて
から世界に知られるようになり,1981 年には日本も訪問した。この本は,マザー・テレサが有名
になる前から密着取材を続けていたカメラマンの沖氏が,鋭い視線でその活動や思想,人物像を,
白黒写真とともに伝える記録である。カルカッタの貧民地区を舞台にした死を待つ人の家,ハンセン氏病患者の村,孤児の家の
活動など,暗いイメージをもってしまいそうだが,むしろユーモアあふれる愛の記録であり,感動の記録である。人生を考える
糧として推薦する。
⑧書 名:ゼロ年代の想像力
著 者:宇野常寛著
発 行:早川書房,2008 年刊
早川書房,2011 年刊(ハヤカワ文庫;JA1047)
所 蔵(2008 年刊)
:図書館目白,図書館西生田
請求記号:361.5-Uno
高頭麻子先生(史学科)の推薦のことば:昔のような「大きな物語」が不可能になったポスト・モダンの時代,とりわけ 1990 年
以降の日本の小説,アニメ,テレビドラマの数々を分析しています。90 年代には引きこもりのオタク傾向が強かったけれども,
ゼロ年代にはいや応なく「バトル・ロワイヤル」に巻き込まれ,
「デス・ノート」のように展望の見えない闘いに参加せざるを
得なくなっていたのが,
『池袋ウエストゲートパーク』
(石田衣良)以降,新たな人間関係の可能性が生まれた,といいます。独
断的な決めつけや繰り返しも多いですが,先行き不透明な現代を読み取る一つの指標として,一読に値します。
⑨書 名:二人のアインシュタイン-ミレヴァの愛と生涯-
著 者:デサンカ・トルブフォヴィッチ=ギュリッチ著 田中雲供,伊藤典子訳
発 行:工作舎,1995 年刊
所 蔵:図書館目白
請求記号:289.3-Ein
奥村幸子先生(数物科学科)の推薦のことば:本書は,物理学で多くの偉業を成し遂げたアルベルト・アインシュタインの最初の
妻である,セルビア人ミレヴァ・アインシュタイン=マリッチの(おそらく)唯一の伝記です。ミレヴァは物理と数学に大変に
才能のある女性で,アインシュタインと一緒に居る間,共同研究をしていた(しかしこのことはほとんど知られていない!)に
もかかわらず,名前が出ることや名誉を得ることはなく,むしろそれを非常に嫌っていました。私は,彼女がどのような考えや
感情の下でアインシュタインと共同研究をしていたのか,彼女はそれで幸せだったのかが知りたくなり,本書を読みました。客
観的に語られる彼女の人生は決してハッピーなものではなく,彼女がアインシュタインとの人生に満足していたかどうか彼女自
身の言葉として知ることはできませんでした。時代的・地域的な背景の違いもあり,単純に現代の我々と比較することはできま
せんが,1人の女性の生き方としていろいろと考えさせられる内容です。
⑩書 名:血液型の科学-かかる病気,かからない病気-(祥伝社新書;189)
著 者:藤田紘一郎著
発 行:祥伝社,2010 年刊
所 蔵:図書館目白
請求記号:491.321-Fuj
深町昌司先生(物質生物科学科)の推薦のことば:ABO血液型の違いとは,赤血球に付着する糖鎖の種類の違いである。しかし,
少なからぬ日本人が,血液型と性格に関連があるとの感覚を持っている。本書では,寄生虫学の権威として知られる著者が,主
に免疫学の観点から,生体内におけるこれらの糖鎖の役割を解説する。遺伝や進化に関する平易な解説も交えながら,病気のか
かりやすさの違いに起因する生活スタイルの違いが,性格の違いにつながっている可能性を指摘する。
(現代女性とキャリア連携専攻 2012 年度委員会作成)
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