2 保護めがね
平成10年の眼の災害性疾患の業種別発生状況
(休業4日以上)
労働省労働災害統計年報
建設業、製造業など、多くの業種で発生している
合計 1541名
鉱業
1%
その他
21%
建設業
38%
漁業
1%
林業
5%
運輸業
6%
製造業
28%
製造業における原因別眼の疾病発生割合
(金属製品、一般、電気、輸送用機械製造業)
ワイヤー、エ
アホース等の
接触
3%
工具等の接触
2%
レーザー光線
へのばく露
1%
環境中の粉じ
んの侵入
8%
アルカリ、酸、
油脂等の液体
の侵入
21%
研磨作業等に
おける金属片
の侵入
64%
除草作業中の
木の枝への接
触
1%
化学工業における原因別眼の疾病発生割合
切断等の作
業におけるF
RP片の侵入
16%
機械修理作
業での金属
片等の侵入
32%
アルカリ等の
液体の侵入
52%
建設業における原因別眼の疾病発生割合
塗装作業での
塗料等の侵入
8%
工具等の接触
8%
整理作業等に
おける木片等
の侵入
9%
浮遊粉じんの
侵入
5%
その他
4%
釘打作業での
釘等の飛来
25%
破砕作業等で
の石片の飛来
23%
研磨作業等で
の金属片等の
侵入
17%
作業現場は眼のけがと隣り合わせ
各業種において、眼のけがが発生している。
型枠の釘抜き、番線(針金)の切断、あるいはサン
ダー掛け作業では、金属の破片やコンクリートの破
片が目に飛び込む。あるいは、パネルの運搬、造園
作業では、木屑、木の枝が眼に入る危険がある。
サイドシールド(側板)のないめがねを掛けていて異
物が隙間から飛び込む。⇒サイドシールド付きを
顔に合っていないめがねを掛けていたため、めがね
がずれて隙間ができ、異物が入る。
⇒作業者の顔にあったものを
保護めがねの種類
めがね形
正面や側面からの飛来物などから眼を
保護するために使用するめがねで、一
眼式、二眼式の形式があります。そし
て、サイドシールド(側面)がある、ない
タイプがあり、テンプル(つる)の長さの
調節可能なタイプがある。
フロント形
めがねの前部に取り付けて使用する。
ゴグル形
顔に密着したタイプです。
防災面
顔全体を保護します。保護めがねと併
用で使用する場合もある。
作業や作業者にあったものを使用
することが大切。
保護めがねの選び方(1)
「サイドシールド付きのめがね」を使用する
めがねを装着しているにもかかわらず、めがねの横の隙間か
ら異物が侵入して被災する事例が多い。金属などの飛来物、
塗料などの薬品の飛沫、溶接作業時に発生する有害光線(紫
外線、赤外線など)の災害でも共通している。サイド、あるいは
上下の隙間をふさぐために様々な工夫を凝らしためがねが市
販されているが、サイドシールドだけは最低必須条件と考える。
JISマークの入ったレンズを選ぶ
レンズが割れてしまっては、目を守るどころか、返って目を傷め
てしまうことにもなりかねない。(現在市販されているレンズの
中で最も耐衝撃強度が強いのは、ポリカーボネートをべ一スに
したプラスチックレンズ)。
保護めがねの選び方(2)
矯正用の度つきめがねを掛けている人は、
めがねの上からかけられる保護めがねを
選定する。
度つきめがねのレンズは、作業用として使
うには強度が十分でない。(重要です)
保護めがねの管理
レンズにキズをつけないよう丁寧に取り扱う。
レンズを磨く時は、キズをつけないために表面に
ついた異物をまず水で洗い落とし、それから柔ら
かい布などで拭く。
保管、収納時には、必ず専用のケースを使う。
フィット性の向上
作業者の顔にあうように、テンプル「つる」の長さ調整、
レンズとテンプルの角度調整機能が可能なものがある。
新しい保護めがね
非球面のレンズは顔面形状に沿い、
広範囲の視野を確保し、異物の進入を防ぐ。
新しい保護めがね
矯正めがねの上から装着可能。
顔面との密着性を高め、上部からの異物の進入を防止
保護めがねの試験:耐衝撃性試験装置
高さ1.3mから鋼球(44g)を目の部分に自然落下
させ、保護めがねの異常の有無の試験
(矯正用めがねには、この種の試験がない)
レンズの透過率測定装置
紫外線313nm、365nm 可視光線380nm~780nm
赤外線780nm~2000nm
レンズの平行度と屈折力測定器
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保護めがね