テレビ学習メモ
地学基礎
監修講師:縣 秀彦
第1編 宇宙の進化
第9回
太陽系の広がりと地球
今回学ぶこと
数年前まで、冥王星が太陽系の果てというイメージが持たれていました。しか
し、近年、冥王星をはじめとする太陽系外縁天体が多数発見されていることや、
さらにその外側のオールトの雲まで太陽系が広がっていることが一般にも知られ
るようになりました。太陽系内では、いかなる生命体もまだ地球以外の星で確認
されていません。知的生命体の存在できそうな星は太陽系内にはありません。天
文学者の関心は、太陽系の外の恒星を回る太陽系外惑星に集まりつつあります。
太陽系外縁天体
と見つかっていたため、冥王星は惑星ではなく太陽
2006 年、太陽系内の天体について定義がなされ
系外縁天体の 1 つと定義された。
た。惑星とは、太陽の周りを公転する天体のうち、
▼
自己重力によってほぼ丸い形態をしていることと、
太陽系外縁天体は、太陽から、太陽─地球間の
衛星を除いて自分の軌道の周りにほかの天体が無い
距離の 30 倍から 1000 倍程度の距離の間に、すでに
ことを満たす天体とされ、1930 年に発見された冥
1000 個以上見つかっている。
王星の周りには冥王星同様に氷でできた天体が次々
オールトの雲
太陽系内には、恒星の 1 つである太陽、8 つの惑星、
「オールトの雲」と呼ばれる太陽系を球形に取り囲
その周りを回る衛星、小惑星(太陽系外縁天体を含
む領域からやってくると考えられている。オールト
む)のほかに 1400 個を超える彗星が含まれている。
の雲は、太陽から、太陽 ─地球間の数万倍まで広
彗星とは、直径 10 キロメートル程度の氷の塊で
がっていると予想されている。
「よごれた雪玉」とも呼ばれていて、その多くが、
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高校講座・学習メモ
地学基礎
太陽系の広がりと地球
かけがえのない地球
太陽系以外にある惑星を太陽系外惑星、または系
にあるものも見つかりつつある。地球サイズの系外
惑星を、直接観測するには口径 8.2 メートルのすば
外惑星と呼ぶ。
系外惑星はその候補を含めると約 3000 個も見つ
かっている。その中には、ハビタブルゾーンと言っ
る望遠鏡よりもさらに大きな超大型望遠鏡が必要で、
その建設が計画されている。
て、液体の水が存在し生命が生息できるような領域
▼
学習の
まとめ
2006年、冥王星は太陽系の惑星からはずされ、太陽系外縁天体の1つになった。
冥王星を含む太陽系外縁天体が存在する領域を、「エッジワース・カイパー・ベ
ルト」という。
太陽系の果ては、エッジワース・カイパー・ベルトではない。さらに、その先、
ほとんどの彗星のふるさと、「オールトの雲」である。
地球以外の太陽系の惑星には知的生命体は存在しない、と考えられている。しか
し、太陽系以外の惑星・系外惑星は3000個ほども見つかっており、第2の地球が
存在するかもしれない。
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