ドラッグストア業界における
セルフメディケーション推進事業
立教大学 高岡ゼミ 非耐久財 吉田班
天野、稲垣、藤沢、三留、吉田
1
0.目次
目次
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
研究課題
現状分析
ターゲット設定
既存研究レビュー・仮説
検証・解釈
提案
参考文献
2
1.研究課題
3
1.研究課題
研究課題
『未来に向けた日本活性化』
【活性化】・・・
1.特定の機能が活発になること。反応性が高まること。
2.組織などの活動を活発にすること。
『未来に向けた日本の社会の活性化』
~明るく住みやすい社会に~
4
1.研究課題
非耐久消費財とは
使用回数が少なく、使用期間も短い有形の
製品。例えば、飲料、食品、洗剤、化粧品、
電球などの消耗品を指す。
5
2.現状分析
6
少子高齢化
出生数が減少する一方で、平均寿命が延び、高齢者が増えている。
今後、さらに少子高齢化が進むと推測される。
2.現状分析
7
2.現状分析
国民医療費の推移
35
34
33
( 32
億
円 31
)
30
29
28
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2008年に国民医療費は34億円に達した。
一人当たりの医療費は年齢別では、65歳以上が全体の52%を占める。
今後も医療費の高騰が予想される。少子高齢化、生活習慣病の増加が原因。
出典:厚生労働省「国民医療費の概況」
8
2.現状分析
生活習慣病とは
•食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が
その発症・進行に関与する疾患群
悪い
生活習慣
の
積み重ね
• 食生活の
欧米化
• 慢性的な
運動不足
• 喫煙
• 飲酒
• ストレス
生活習慣病
(がん、脳卒中、心臓
病の原因となる)
国民医療費の
増加
9
2.現状分析
生活習慣病の予防
• 原因となる悪い生活習慣を改善することで発
症を予防できる
• 健康管理や軽い病気の手当てを自らの判断
で行うことが重要
健康日本21
⇒2000年に厚生省により始められた国民健康づくり運動。
生活習慣病の予防を目的として、
その大きな原因である生活習慣を改善する運動。
出典:厚生省「国民健健康づくり運動」 10
2.現状分析
セルフメディケーションとは
•定義 (WHO; World Health Organization , 2000 )
⇒自分自身の健康に責任を持ち、
軽度な体の不調は自分で手当てすること。
① 「自己治療」・・・一般医薬品(大衆薬、OTC薬)を
自己の判断で用いて治療する
② 「健康管理」・・・栄養、運動、休養、ストレス管理など
⇒セルフメディケーションは生活習慣病の予防・改善に
役立ち、国民医療費の軽減につながる
11
2.現状分析
セルフメディケーションで用いる
一般医薬品や健康関連商品(非耐久消財)
を多く扱うドラッグストア業界に着目
12
2.現状分析
ここまでの流れ
少子高齢化・生活習慣病の増加
医療費高騰
セルフメディケーションの重要性
ドラッグストア業界に着目
13
2.現状分析
ドラッグストアとは
•定義(総務省)
⇒医薬品、化粧品を中心とした健康および美容に関する各種の商品を中
心として、各種の家庭用品、加工食品などの最寄り品をセルフサービス
形式によって小売りする事業所。
ドラッグストアの商品構成
ヘルスケア
ビューティーケア
(薬+ヘルスエイド商品)
(化粧品+トイレタリー)
ホームケア
コンビニエンスケア
(家庭用品+日用品)
(コンビニエンスフード)
14
2.現状分析
ドラッグストア業界規模の推移
60000
18000
16000
50000
14000
40000
12000
10000
30000
8000
20000
売上高
店舗数
6000
4000
10000
2000
0
0
2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
平成20年までのドラッグストア業界は拡大傾向にある。
しかし、既存店の売上は伸び悩み、新規出店での増収となっている。
出典:日本チェーンドラッグストア協会 15
2.現状分析
店舗規模別構成比 推移
近年店舗が増加しているのは150~300坪未満の大型店。
60~150坪未満の店舗数は多いが、減少傾向にある。
16
2.現状分析
09年改正薬事法の施行
09年、改正薬事法の施行により薬剤師が常駐していなくてもリスクの
低い大衆薬を販売することが可能になった。
⇒コンビニ、スーパーなどの異業種参入、競争の激化
種類
専門家(資質)
販売可能な一般用医薬品
薬局
薬剤師(国家資格)
全て
店舗販売
薬剤師又は登録販売者
薬剤師:全て
登録販売者:第一類医薬
品以外の一般用医薬品
配置販売業
出典:厚生労働省ホームページ「薬事法改正に関する情報」
17
2.現状分析
現状分析まとめ
少子高齢化の進行・国民
医療費・生活習慣病増加
生活習慣病の改善の必要
セルフメディケーション促進
ドラッグストア業界は拡大
傾向にある
今後は飽和状態が予想
される
大型ドラッグストアの増加
小型店舗では長期不況に
対応ができない
改正薬事法の施行によ
る業界の変化
異業種参入(スーパーな
ど)による競争の激化
18
3.ターゲット設定
19
3.ターゲット設定
ターゲット設定
25歳~30代後半の男女
(ヤングアダルト層)
設定理由:
①今後高齢者になる世代
=セルフメディケーションの必要性がある
②今後子供を持つ世代
=未来を担う若者に対する影響力がある
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3.ターゲット設定
ヤングアダルト層の健康意識
労働者の将来の健康状態に対する不安の有無調査
出典:厚生労働省 平成19年度統計調査
ヤングアダルト世代においても健康への意識が高まっている。
8割の人が将来の健康状態に不安を持っている。
21
4.先行研究レビュー・仮説
22
4.先行研究レビュー・仮説
先行研究レビュー
① 購買意志決定モデル(消費者行動)
② セルフメディケーション実態調査
購買意
志決定
モデル
仮説
モデル
SM実態
調査
23
4.先行研究レビュー・仮説
① 購買意志決定モデル
(消費者行動)
「フィリップ・コトラー」
問題
情報
意識
探索
評価
購買
購買後
評価
出典:フィリップ・コトラー 「コトラーのマーケティングマネジメント」
24
4.先行研究レビュー・仮説
②全国の大学生を対象とした
セルフメディケーション実態調査
「本間隆之2008年」
セルフメディ
ケーション群
望ましくないセ
ルフメディケー
ション群
受診群
無対処群
出典:金沢大学 本間隆之 「全国の大学生を対象としたセルフメディケーション実態調査」
25
4.先行研究レビュー・仮説
仮説モデル
問題
意識
要因
SM群
情報
探索
評価
選択
有効情報
有効選択
USM群
非有効情報
非有効選択
CD群
病院情報
病院選択
問題意識
NA群
購買
行動
購買/
非購買
購買/
非購買
購買
後評
価
評価
評価
受診/非受診
評価
非購買
非評価
26
仮説
セルフメディケーションの購買行動には
行動を変化させる心理的・外部的要因が働き、
セルフメディケーション行動・望ましくない
セルフメディケーション行動・受診行動・無対処
行動に分類されるのではないだろうか。
27
5.検証・解釈
28
5.検証・解釈
検証 調査概要
• 『ヤングアダルト世代を対象としたセルフメディケーションに
関する実態調査』
• 対象者:25歳〜30代後半の男女
• 実施期間:2010年11月10日〜11月17日
• 有効回答数:78
男女比
50%
50%
男性(n=39)
女性(n=39)
29
5.検証・解釈
調査結果—セルフメディケーション群の割合
Q,風邪の時の対処法は?
4%
15%
SM
CD
21%
USM
60%
NA
OTC薬を買った、家にあったOTC薬、配置薬、と答えた人をSM群、
家にあった処方箋薬、友人からもらった薬、と答えた人をUSM群、
保健管理センター・医療機関に行った、と答えた人をCD群、
何も対処しない、と答えた人をNA群として集計
30
5.検証・解釈
調査結果―DS利用頻度と購入品内訳
ドラッグストア利用頻度
ドラッグストアで購入するもの
2% 3%
8%
28%
17%
週1
月2~3
半年2~3
49%
OTC 薬
サプリメント
化粧品
年2~3
59%
3%
28%
利用しない
食品
日用品
3%
ドラッグストアの利用頻度は月2~3回が59%
ドラッグストアで購入するものは日用品が49%
31
5.検証・解釈
セルフメディケーション関連認知の因子分析
薬剤師への親近感
OTC薬への信頼度
罹病による影響
対処のコスト感
32
5.検証・解釈
調査結果①薬剤師への親近感
SM
CD
USM・NA
40
33.4
62.6
49.1
38.3
50
26.7
12.6
14.9
気軽に話せる
相談したい
身近な存在
薬剤師に対して、薬について相談したいと考える人は多いが、
薬剤師が身近な存在であると思っている人は少ない。
薬剤師への親近感→すべての群において低い
33
5.検証・解釈
調査結果②一般医薬品への信頼度
SM
CD
USM/NA
69.6
55.3
50
46.8 43.8
33.4
33.3
26.7
25
幅広い対処が可能
よく効く
安全
OTC薬の効果については、SM群が圧倒的に高い数値を示した。
OTC薬への信頼度:
SM群→高い、CD群→低い、USM・NA群→低い
34
5.検証・解釈
調査結果③罹病による影響
SM
CD
78
76.6
USM/NA
83
87.6
86.6
68.8
病気になると周囲に迷惑がかかる
病気になると生活に支障が出る
病気になると、周囲や生活に悪影響がでると考えている人が、どの群でも多い
罹病による影響→すべての群において高い。
35
5.検証・解釈
調査結果④対処のコスト感
SM
CD
USM・NA
85.1
87.5
74.4
53.4
49.1
40
治療にお金をかけたくない
治療に時間をかけたくない
軽い病気の治療にお金や時間をかけたくないと感じているSM群。
CD群は、お金は気にしないが、時間をかけたくないと感じている。
USM/NA群は対処のコスト感について抵抗感が低い。
36
5.検証・解釈
検証結果まとめ
全体
• ドラッグストアの利用頻度:
月2~3回
• ドラッグストアでの購入品:
日用品
SM
CD
USM/NA
①薬剤師への親近感 低い
低い
低い
②OTC薬への信頼度
高い
低い
低い
③罹病による影響
高い
高い
高い
④対処のコスト感
高い
お金:低い
時間:高い
低い
37
5.検証・解釈
検証結果を仮説モデルにあてはめる
①薬剤師への親近感、②OTC薬への信頼度
③罹病による影響、④対処のコスト感
問題
意識
要因
SM群
情報
探索
評価
選択
有効情報
有効選択
USM群
非有効情報
非有効選択
CD群
病院情報
病院選択
問題意識
NA群
購買
行動
購買/
非購買
購買/
非購買
購買
後評
価
評価
評価
受診/非受診
評価
非購買
非評価
38
5.検証・解釈
検証結果から提案
①全体に向けて薬剤師の親近感の向上
②CD群、USM/NA群に向けてOTC薬の信頼度
の向上
③CD群に対して、時間のコスト感の低減
④USM/NA群に対して、健康意識の喚起
以上を踏まえて提案を行う
39
6.提案
40
6.提案
~ドラッグストアで始めるセルフメディケーション~
ドラッグストアにおいて健康カウンセリング
を行うことにより、薬剤師と関係性、OTC薬
の信頼を向上させ消費者を正しいセルフメ
ディケーションへ導く
41
6.提案
提案先:日本チェーンドラッグストア協会
(JACDS)
・チェーン化を指向するドラッグストアの社会的な役割を果
す為に日本薬業連絡協議会により設立
1. 健康産業としてのドラッグストア業態の推進
2. ドラッグストア産業の発展、育成に必要な情報の収集・提供
3. 国民の健康と豊かな暮らしに寄与することを目的とする。
42
6.提案
店舗条件
•ヘルスケア、ビューティーケア、コンビニエンスケア、
ホームケアの4分類すべてを扱う
•120坪以上の敷地面積
⇒全国に約5000店舗存在
43
6.提案
ノーマル会員
(登録無料・
プレミアム会員
通常商品購入時にポイン
トカードのポイント加算)
(有料・年会費制・通常商
品購入時のポイント加算)
• ライトカウンセリング
(健康相談)
• 血圧測定
• BMI測定
• ペイシェントケア
•
•
•
•
メールオーダー
フルカウンセリング
生活アドバイス
病院情報紹介
44
各SM行動群に向けたプロモーションメッセージ
6.提案
SM群
ミニドックを通し薬剤師との親近感の向上をはかる
CD群
医療機関よりも気軽に立ち寄ることができ、時間的コストがか
からないことをアピール
USM/NA群
登録時の簡易診断を通し健康への意識を効果的に喚起する
店舗内・店舗外でプロモーションを行う
45
6.提案
店舗内広告
1.ドラッグストアで商品購入
2.会計時に店舗スタッフからの告知
→登録した人には、インセンティブを与えら
れることを告知。(ポイントカードのポイント
加算)
3.登録した人にはその場で健康診断の簡
易テストを行ってもらう
46
6.提案
健康診断後の健康意識の変化
健康診断を受けた人の方が、食生活改善の実施率が 9.4ポイン
ト、運動習慣改善の実施率が10.1ポイント高い
診断後、健康への意識は向上する
47
6.提案
店舗外広告
広告媒体としてネット広告を利用
近所に大型店舗のない都心部の消費者にミニドックの存在を認知させる
広告内には各SM行動群の特徴をとらえた
メッセージを含めそれぞれに注意をひくポイ
ントを用意
48
6.提案
提案まとめ
Price
Place
登録・通常無料
全国の大型ドラッグストア
サービス内容により、
有料化
Product
ノーマル:健康診断・健康相談
(血圧測定、BMI測定、ライトカウン
セリング)、通常商品購入時にポイ
ントカードのポイント加算
プレミアム:メールサービス、フ
ルカウンセリング)、通常商品購入
時にポイント加算
Promotion
店舗内:DS利用者へス
タッフから登録を促す⇒健
康チェックカード
店舗外:ネット広告
49
セルフメディケーションまでの流れ
• 店舗内・外のプロモーションにより、DSミニドッグの認知度向上
• 健康チェックシートの記入により、健康意識の喚起
• 薬剤師とのコミュニケーション活発化、薬剤師への親近感向上
• OTC薬への信頼・時間的コストの少なさを体感
• セルフメディケーションの実施
50
セルフメディケーションで健康で住みやすい社会へ
51
8.参考文献
参考文献
•
•
•
•
•
業界動向SEARCH.com http://gyokai-search.com/3-drag.htm
goo国語辞典 http://dictionary.goo.ne.jp/jn/
厚生労働省ホームページhttp://www.mhlw.go.jp/
日本チェーンドラッグストア協会 ホームページhttp://www.jacds.gr.jp/
HER STORY アンケート「ドラッグストアに求めるもの
http://www.herstory.co.jp/press/research/200906/drugstore.html
•
松本清、「図解入門 業界研究 ドラッグストアの動向とカラクリがよ~くわかる
本」、秀和システム、2010年
•
金沢大学 本間隆之 「全国の大学生を対象としたセルフメディケーション実態調
査」 2008年
フィリップ・コトラー 「コトラーのマーケティング・マネジメント」
•
52
Thank you for listening!
53
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発表資料