とくしま木育推進計画
~木とふれあい,木に学び,木でつながる~
木材利用創造会議
目
は
じ
め
に
次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
Ⅰ
なぜ木育なのか? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1 木育の背景 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2 木育の必要性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
3
4
Ⅱ
とくしま木育の基本的な考え方 ・・・・・・・・・・・・・・
1 木育の目指すもの ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2 人づくりの展開
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
8
9
Ⅲ
とくしま木育の3つの取組 ・・・・・・・・・・・・・・・
1「木とふれあう」取組 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
2「木に学ぶ」取組 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3「木でつながる」取組
・・・・・・・・・・・・・・・・
Ⅳ
とくしま木育推進体制
・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
11
12
13
14
は
じ
め
に
木材利用は,炭素の貯蔵,エネルギー集約的資材の代替,化石燃料の代替の 3 つの面で,
地球温暖化の防止に貢献するとされています。特に,樹木は,光合成によって大気中の二
酸化炭素を取り込み,木材の形で炭素を貯蔵しており,木材を住宅や家具等に利用するこ
とは,社会全体における炭素の貯蔵量を増すこととなり,大気中の二酸化炭素を低減する
ことにつながります。
国では,平成19年2月に「木材産業の体制整備及び国産材利用拡大に向けた基本方針」
の中で,木材利用に関する教育活動として「木育(もくいく)」を定義し,国民運動とし
て推進することとなりました。
また県では,平成25年4月から全国初となる「徳島県県産材利用促進条例」が施行され,
県産材の利用の促進に関する施策を総合的かつ計画的に実施しています。この中,第15条
3では,普及啓発として,県は,木育(県民の生活に必要な物資としての木の良さ及びそ
の利用の意義を学ぶ活動をいう。)の推進に努めるものとすると定められています。
一方,木材は,私たちに最も身近な資源でありながら,生活用品の多くを石油製品や金
属などの工業製品が占めるようになり身近なものとは言えない状況です。また,森林の有
する多面的機能への関心が高まる一方で,「木を伐ることは自然破壊だ」,「木を使うこと
は悪いことだ」といった意識や,生産者と消費者との顔の見えない関係により,木材利用
の意義が十分に認識されていない状況です。
このような状況を鑑み,産・学・民・官で構成される「木材利用創造会議」では,徳島
県内でどのように「木育」を推進するか課題を検討してきました。平成26年11月に「とく
しま木育円卓会議」を開催し,木育の第一人者である島根大学名誉教授・特任教授 山下
晃功氏をお招きし,講演会を開催するとともに,県内の川上・川中・川下まで様々なパネ
ラーとともに,円卓方式により「とくしま木育推進方策」を検討してきました。
今回,これら検討結果を踏まえて,今後,徳島県内で木の良さ及びその利用の意義を学
ぶ活動を推進していく方策をとりまとめた「とくしま木育推進計画」を作成しました。
この中では,まず「なぜ木育が必要なのか?」を整理し,「木育の基本的考え方」を掲
げ,そして「とくしま木育の3つの取組」と「とくしま木育推進体制」を提案しています。
なお,私たちの「木育」は,子供をはじめとするすべての県民が『木とふれあい,木に
学び,木でつながる』取組と定義しました。私たち一人ひとりが,人の一生の中で木を身
近に使っていくことを通じて,人と森林との関わりを主体的に考えられる人づくりを目指
しています。
今後,徳島県内において「木育」が推進されることで,県産材の利用促進が一層進展す
るとともに,木でつながる持続可能な社会が実現されることを期待します。
木材利用創造会議
会長
-1-
尾崎
士郎
Ⅰ
なぜ木育なのか?
-2-
1
木育の背景
(1) 徳島県県産材利用促進条例
温暖な気候の下,県土の約8割を山地が占め,その山々を縫うように河川が流れる豊か
な自然の中で,私たちは,森林から木材,清らかな水等の多くの恩恵を受けながら生活し
ています。
しかしながら,戦後に植林された森林の多くが木材として利用可能な段階を迎えたにも
かかわらず,長期にわたる木材価格の低迷が林業の衰退及び森林管理の停滞を招き,森林
の有する多面的機能の低下が懸念される状況にあります。
このため,県では全国に先駆け,林業の再生から飛躍,そして次世代の林業を目指し,
県産材を効率的かつ安定的に供給する体制を構築するとともに,多種多様な木材産業の立
地により木の根元から梢までを総合的に利用する体制を構築してきました。
一方で,県民等においては,地球温暖化の進行に伴い,森林及び林業の重要性に対する
意識が高まってきており,森林の有する多面的機能への理解が深まりつつあります。
ここに,私たちは,本県の有する豊富で貴重な森林という資源の重要性を認識し,そこ
から生産される県産材を積極的に利用することで,豊かな自然に囲まれた郷土を維持し,
森林がもたらす多くの恩恵を将来の県民に継承していくことを責務があります。
このような状況を鑑み,平成25年4月から徳島県では,「徳島県県産材利用促進条例」
が施行され,県産材の利用の促進に関する施策を総合的かつ計画的に策定・実施していま
す。この条例の第15条3では, 普及啓発として,県は,木育(県民の生活に必要な物資と
しての木の良さ及びその利用の意義を学ぶ活動をいう。)の推進に努めるものとすると定
められています。
こずえ
(2)暮らしから離れた木材
徳島県では森林が総面積の約8割を占め,県産材は,私たちに最も身近な資源でありな
がら,生活用品の多くを石油製品や金属などの工業製品が占めるようになってきました。
一方,社会・経済のグローバル化や都市化の進展など,私たちの暮らしを取り巻く環境
も大きく変化してきました。本県においても少子高齢化や核家族化の進展とともに,地域
コミニュティーは希薄なものとなってきました。
これらを背景に,私たちの暮らしにおいては,自然素材を使った「モノづくり」や,自
然と人との関わり合うことによる「遊び」や「学び」の機会,木や緑に囲まれたゆとりあ
る空間や景観への配慮など,豊かな人間形成に大切な感性が失われようとしています。
(3)木材利用の認識の違い
森林の有する多面的機能への関心が高まる一方で,「木を伐ることは自然破壊だ」,「木
を使うことは悪いことだ」といった意識があるのも現実です。森林から産出される木材を
利用することで,木を植え,育て,伐り,利用するという循環の意義や,自然環境の保全
に関する認識は十分とは言えない状況です。
また,木材生産者と消費者の顔が見えない関係が,県産材製品を見ても,それが「どこ
で育った木か」「誰が育て,生産されたものか」「どのような加工がなされてきたものか」
「どれだけの化石燃料を使って運ばれたものか」想像することすらできない状況です。
このように,生産者と消費者の認識の違いは,消費者の県産材への関心や製品に求める
期待をさらに低下させる恐れがあります。
-3-
2
木育の必要性
(1)木のもつ魅力
① 木は人にやさしい
木材は,断熱性が高く,温かい空気が充満してい
る多孔質な構造を持つ木材は,熱を伝えにくい「高
い断熱性」を有しています。木材を触ると温かいの
は,手の熱を逃がさない断熱性のためです。木造の
建物は,夏の暑さを遮断し,冬は部屋の暖かさを逃
がさず,木の床は足下から体温が奪われるのを防い
でくれます。
■
■
木材は,湿度が高くなると湿気を吸収し,低くなる
と湿気を放出する性質(調湿機能)を持っています。
このため,木に囲まれた部屋では,湿度を快適に維持
できます。 エアコンで湿度を調節する場合でも,内
装に木材を使えば,省エネや過乾燥の防止に役立ちま
す。窓・壁・押入などで起こる結露はカビの発生を招
きます。たくさんの水分を吸収してくれ木材は,この
結露が起こりにくい材料でもあります。
■
木材は,目に有害な「紫外線」を良く吸収する目に
優しい素材です。逆に,波長の長い「赤から黄色」の
光を良く反射するため,木を見ると暖色が基調の温か
さを感じさせてくれます。
■
木は足腰の優しい衝撃吸収力が高い素材です。木の床では,
転んでもケガが小さかったり,長い時間立ち仕事をしても足
や腰への負担が少ないのはこのためです。
■
木の香りには,リラックス効果や安眠効果が
あることが科学的に解明されてきました。徳島
大学医学部の実験では,徳島すぎの香りのする
部屋の方が,眠りに入る時間が約3分早いこと
がわかりました。
-4-
② 木は循環する資源
■ 樹木は,光合成によって,二酸化炭素(CO2)を
吸収し,固定しながら成長します。スギ林では,植
えてから20~30年の時期が最もCO2の吸収能力が高
く,その後,吸収力は年々衰えていきます。このた
め適切な時期に伐採し,その後に苗木を植えて育て
ていくことが,温暖化防止には最も効果的です。ま
た木材を使用している間,森林では新たな木がCO2
を吸収してくれています。このため,木造住宅や木
製品や増やすことは,街に森林をつくるのと同じ効
果があるといわれています。
平均的なスギの木「1年間」の二酸化炭素の吸収量
林野庁ホームページより
■
木材は,鉄やコンクリートと比べて製品にするま
でに必要なエネルギーやCO2 排出量が少ない省エネ
素材でもあります。また廃棄の際にも,住宅部材に利
用されていた木材を,木質ボード等に加工された木材
を家具等に再利用すれば,炭素を木材の形で貯蔵する
時間を延ばすことができます。
■
化石燃料の燃焼により発生するCO2は大気中に滞留されま
す。木材も燃やすとCO2が排出されますが,森で樹木が育てば,
そこで再びCO2が吸収されます。このことから,木材は大気中
のCO2濃度に影響を与えないカーボンニュートラルな素材と呼
ばれるゆえんです。現在,木質バイオマスは自然エネルギー素
材としても,その可能性が注目されています。
木質チップボイラー
■
木材は,生態系にも優しい素材です。土や石と組み合
わせ構造物を作れば,微生物や昆虫の棲み家となり,こ
れらを補食する魚・小動物・鳥類なども生息できるよう
になります。コンクリートやガードレールは明るすぎて,
自然景観から浮き出てしまいますが,木材は照度が低く,
自然に溶け込みやすい特徴があります。さらに,プラス
チックのように何年も分解せずに残留することはなく,
微生物などの働きにより分解され,土に帰る利点もあり
ます。
景観や環境に配慮した水路工
-5-
(2)なぜ木育なのか?
①
「木育」の大切さ
木のぬくもりや木を使ったモノづくり,木を植え育てる体験,森林を舞台とした
遊びや体験・学習など,人間の想像力や創造性を発揮できる場や機会を提供・発信
していくことで,「木育」の大切さを気づかせるきっかけとなります。
②
「木の文化」を育む
私たちが,身近に徳島県の木を使っていこうとする姿勢をもつことが,私たちの
暮らしと木の関係を密接なものに変え,「木の文化」を育てます。また,木育活動
を推進することで,徳島県の木材自給率53%(H25実績)を向上させ,徳島県の
林業や木材産業の新興を図ります。
③ 森や環境の保全
「木育」を通じて,私たち一人ひとりが,森林や木材が循環利用可能な再生資源
であることや,二酸化炭素を固定する木材を多段階利用することが,地球温暖化の
保全に役立つことの理解を深めて普及します。
■
木材利用の意義
※ 平成24年度森林・林業白書より
-6-
Ⅱ
木育の基本的な考え方
-7-
1
木育の目指すもの
(1)「木育」とは
「木育」とは,子供をはじめとするすべての県民が『木とふれあい,木に学び,木でつな
がる』取組です。それは,人が生まれ,その生命を終わるまで木を身近に使っていくこと
を通じて,人と森林との関わりを主体的に考えられる人づくりを目指しています。
(2)「木育」がめざす人づくり
■
木とふれあい感性を育む
木と「ふれあう」ことにより感性を高め,木との関わりから自分自身を大切にするこ
とを知り,人や自然に対する「気づき・尊敬する気持ち」を育てます。
■
木でつながる人づくり
身近な人と一緒に木で遊び,木に学び,木でつながる活動を通じて,木と森林,河川,
都市とのつながりを想像することが重要です。また,人間活動における教育,環境,産
業,消費などのつながりを理解して,木の良さや利用の意義を普及する人づくりを目指
します。
(3)「木育」がめざす社会
■
地域の個性を生かした木の文化
徳島県においては,豊富な森林資源を生かして,古くから林業を起点に木材関連産業
や木工・家具製造,住宅分野まで裾野が広がってきました。
戦後植林された「徳島すぎ」がすくすく育ち,利用可能な資源となっている今,木材
以外の工業製品との関わりの中で生きてきた人々の暮らしや環境,学びを見直して,県
産材の利用促進による「木の文化」の再構築を目指します。
■ 人と森林が共存できる社会
「木育」活動を通して,森林や自然に対する気づきと尊敬の気持ちをもち,木材の「つ
ながり」を通じて地球環境保全を考え,人と森林が共存する新しい社会を目指します。
■ 「木育」を通じた普及啓発
「木育」活動を通して,私たちの生活に新たな木材の活用を呼びかけるとともに,県
産材を活用した建築物はもとより,町づくりやコミニュティーづくりへの活用を目指し
ます。
-8-
2
人づくりの展開
(1)人づくりの展開段階
木育の人づくりは,「木とふれあう」
「木に学ぶ」「木でつながる」の3段階を通して,人
と森林との関わりを主体的に考えられる人を育てます。
木とふれあう
気軽に木に触れ,木に包まれることで,木の良さを感じる段階
木 に 学 ぶ
木を通じて森林への感心を深め,知識や技を身につける段階
木でつながる
木育により人と森林のつながりを主体的考え社会で行動する段階
(2)ライフステージごとの木育
県民一人ひとりが,自然との関わりを意識して暮らしていくためには,子供時期から
人生の各段階に応じた継続的な「木育」が重要です。
1)乳・幼児期(0~5歳)
乳・幼児期は,心身の機能や発達が著しい時期で,木と五感でふれあう機会を作り
豊かな感性を育む取組を推進します。
2)少年期(6~14歳)
小学校期は,生活習慣の基礎が完成し,心身の成長が著しい時期です。木や森林に
かかわる五感でふれあう活動や体験学習を通じて,木育への興味を深め,自分が理解
したことを積極的に試してみようとする力を育てることが大切です。
中学校期は,さらに木や森林に係わる活動や体験学習を習得するとともに,人と森
林との関わりを考えることが大切です。
3)青年期(15~24歳)
青年期は,一人ひとりが自立する時期で,自然との関わりや木育への感心が低下す
る時期でもあります。木や森林に係わる活動や体験学習を通じて,幅広い木育への興
味を深め,人と森林のつながりを主体的に考え社会で行動することが大切です。
4)壮年期(25~64歳)
壮年期は,仕事や子育てなど活動的な時期で,社会的な行動が求められます。人と
森林のつながりを主体的に考え社会で行動することともに,「木育」を推進する指導
者としての役割を求められます。
5)高齢期(65歳以上)
過齢に伴って,主体的な行動は制限されますが,個人の体調にあった木育を楽しむ
ことが大切です。また,木の文化を継承や木育指導者としての役割も重要です。
-9-
Ⅲ とくしま木育の3つの取組
- 10 -
1
「木とふれあう」取組
(1)取組のねらい
「いつでも,どこでも,だれとでも,木とふれあう」
心の健やかな発達のために,木の道具を使うことや生活空間に木を増やすこと,木や森
と積極的に関わることで,「木の良さを感じる感性」をバランスよく育むことをめざしま
す。
(2)取組の提案
1)乳・幼児期(0~5歳)
■イ)幼稚園・保育園での「木製遊具」提供
■ロ)幼稚園・保育所などを木造化・木質化施工
■ハ)様々な催しでの「木のおもちゃ」体験学習
○ニ)誕生祝いの木製品提供
2)少年期(6~14歳)
○イ)小学校への木製机・イスの提供
■ロ)小・中学校などの木造化・木質化施工
■ハ)木や森林とふれあう活動・体験学習
木のおもちゃ広場
3)青年期(15~24歳)
■イ)木や森林とふれあう活動・体験学習
4)壮年期(25~64歳)
■イ)木や森林とふれあう活動・体験学習
■ロ)親子での木工体験学習
■ハ)地域コミニュティーでの木とふれあう
機会の創出
■ニ)木造住宅による暮らし体験学習
○ホ)DIY 連携による木工工作学習
5)高齢期(65歳以上)
■イ)木造施設,木製品に囲まれた暮らし
○ロ)木や森林とふれあう体験活動
※
木製遊具
「学習」は,県民のみなさまを対象として行う内容で,「研修」は,主に各専門分野
のみなさまを対象して行う内容とします。
また,今までに行われ実績のある活動には■で表示し,今後取り組む活動には○で
表示します。
- 11 -
2
「木に学ぶ」取組
(1)取組のねらい
「木の教材・学びの木育」
徳島県の森林と木材,それらを取り巻く社会環境には,教材として活用できる魅力的な
素材があふれています。
木や森との遊びや日常的な関わりの中から,森や木を身近に感じる環境をつくり,森や
木と自分とのつながりに気づき,モノを創造する知恵や力を培っていくため,これらの素
材を学校や地域のさまざまな学びの中に取り入れ,木の教材・学びの木育を作ります。
(2)取組の提案
2)少年期(6~14歳)
■イ)木工工作コンクール
■ロ)親子での木工体験学習
○ハ)木と森林のかかわりでの体験学習
○ニ)建築現場や家具工場を見学し木材活用学習
3)青年期(15~24歳)
■イ)高等学校での木工品製作学習
○ロ)高等学校での木質内装工事施工学習
■ハ)各種施設における木製品の設計や製作学習
○ニ)木造建築学校による木造指導者養成研修
親子木工工作
4)壮年期(25~64歳)
■イ)木を活かす設計・施工者の人材養成研修
■ロ)木造建築コーディネーターの養成研修
■ハ)木造建築学校による木造指導者養成研修
■ニ)木工スクールによる体験・技術研修
○ホ)徳島すぎを活用した木工の教材開発研修
○ヘ)「木育」指導者の養成研修
○ト)木造住宅・木育デザインアワード(家具
・おもちゃ)コンテスト
5)高齢期(65歳以上)
○イ)「木の文化」を伝える講習会・講演会
木を活かす人材養成研修
※
「学習」は,県民のみなさまを対象として行う内容で,「研修」は,主に各専門分野
のみなさまを対象して行う内容とします。
また,今までに行われ実績のある活動には■で表示し,今後取り組む活動には○で
表示します。
- 12 -
3
「木でつながる」取組
(1)取組のねらい
「つながりを理解し普及する」
木を通じて,人と森林のつながりや,川上から生産される木材が,川上の住宅や家具な
どに利用されるつながりを理解して,木の良さや利用の意義を普及します。
また,木製品を見て「どこで育った木か」「誰が育て,生産されたものか」「どのような
加工がなされてきたものか」「どれだけの化石燃料を使って運ばれたものか」を知るため
の仕組みや,木材の生産者と消費者の架け橋となる活動を行います。
(2)取組の提案
1)乳・幼児期(0~5歳)
○イ)森林や木を感じる体験学習
2)少年期(6~14歳)
■イ)消費者が森林を訪れる伐採・植林体験学習
○ロ)学校教育での森林を訪れる遠足や体験学習
■ハ)木育講演会,円卓会議での研修
3)青年期(15~24歳)
○イ)木造建築学校による木造指導者養成研修
■ハ)消費者が森林を訪れる伐採・植林体験学習
■ニ)木育講演会,円卓会議での研修
伐採ツアー
4)壮年期(25~64歳)
■イ)木造建築コーディネーターの養成研修
■ロ)木を活かす人材養成研修
■ハ)木造建築学校による木造指導者養成研修
■ニ)消費者が森林を訪れる伐採・植林体験学
習
○ホ)学校の先生を対象にした森林体験学習
■ヘ)木育講演会,円卓会議での研修
○ト)住育と連携した木育学習
5)高齢期(65歳以上)
○イ)「木の文化」を伝える講習会・講演会
○ロ)木のモノづくり技術の伝承
※
木育円卓会議
「学習」は,県民のみなさまを対象として行う内容で,「研修」は,主に各専門分野
のみなさまを対象して行う内容とします。
また,今までに行われ実績のある活動には■で表示し,今後取り組む活動には○で
表示します。
- 13 -
Ⅳ とくしま木育推進体制
- 14 -
1
推進組織
徳島県内では,これまでも少年期の森林環境教育活動や,森林林業・木材産業による木
材利用推進活動,建築分野での住育活動,地域コミュニティでの木工活動など様々な「木
育」に関する活動が行われてきました。
これら活動を踏まえて,とくしま木育活動をさらに強化して効果的なものにしていくた
めには,様々な団体への情報提供や取組支援,活動主体のゆるやかなネットワークが必要
と考えられます。
そのためには,既存の組織の情報のネットワーク化,あるいは組織間のゆるやかなネッ
トワーク化をにより情報の一元化を図る必要があります。
なお,これらネットワーク化のために,行政や関係団体が調整役となる必要があります。
2
「とくしま木育学校」の創設提案
徳島県内の木育の情報や組織間のネットワーク化により情報を一元化して,県民のライ
フステージの応じた木育(教育)活動を推進するために,「とくしま木育学校」の創設を
提案します。
(1)既存学習の整理
「木育学校」では,これまでの木とふれあう教育,体験型森林教室,木工教室,専門技
術者養成研修,木造住宅体験教室などの学習内容を整理します。
(2)シラバス(学習の流れを示す授業計画)作成
これら既存学習内容をライフステージ別取りまとめ,個々の授業計画(場所・講師・予
算)を検討します。また,個々の授業計画をフローチャートとして取りまとめシラバスを
作成します。
(3)「木育」推進活動
「とくしま木育学校」では,学校や社会教育の主催者に「シラバス」を提示して,学校
等からの要望に応じて,出前授業等を行う体制を整備します。特に,出前授業では,体験
や実技を重視した授業プログラムを提案します。
- 15 -
3
情報発信・普及
広く県民に木を使う意義や必要性への理解を推進するためには,木を使うことによる
メリットを明確に示すことが必要だと考えられます。
そのため,国・県の研究機関や大学などの教育機関との連携により,森林や木材が人間
の成長や心に与える影響の科学的分析をはじめ,森林の育成から木材・製品生産までのト
ータルコストの算出や他地域産業への波及効果の検証,または地球温暖化防止の観点から,
木材の伐採・運搬・製品の流通等における二酸化炭素排出量(ウッドマイレージ)の明示
など,新たな研究・開発や普及活動を進める必要があります。
4
相談窓口
とくしま木育活動のネットワーク化が構築されるまでの「木育」活動に関する相談は,
次の相談窓口にご連絡ください。
■「木材利用創造センター」
電話:088-633-6358
FAX:088-633-6359
■
徳島県林業戦略課次世代プロジェクト推進室
電話:088-621-2484
FAX:088-621-2861
- 16 -
木材需要担当
とくしま木育推進計画
編集・監修
木材利用創造会議
■
会員
尾崎 士郎
新井 義典
福井 一博
湊 俊司
松島 章公
中村 清誠
和田 善行
佐藤 幸好
内野 輝明
宮本 昌司
松田 公彦
中山 茂
真鍋 憲資
東 育夫
久保野 勲
(鳴門教育大学 大学院 教授)
((公)徳島経済研究所 理事)
(徳島大学 工学部 非常勤講師)
(那賀川すぎ共販(協) 専務理事)
(マツシマ林工(株)) 代表取締役社長)
(エヌ・アンド・イー(株)技術開発部長)
(TSウッドハウス(協) 代表理事)
(徳島県木造住宅推進協議会 会長)
((社)徳島県建築士会 木造建築研究会 代表幹事)
((社)徳島県建築士会 木造建築研究会 構造WG)
((社)徳島県建築士会 木造建築研究会 法律WG)
((社)徳島県建築士会 木造建築研究会 意匠・構法WG)
((社)徳島県建築士会 木造建築研究会 活動WG)
(徳島市役所 公共建築課 課長)
(那賀町役場 林業振興課 室長)
(敬称略・平成26年6月現在)
■ オブザーバー
徳島県木材協同組合連合会,徳島県住宅課,徳島県住宅課建築指導室
徳島県営繕課,徳島県立農林水産総合技術支援センター,徳島県工業技術センター
徳島県林業戦略課次世代プロジェクト推進室
とくしま木育推進計画
編集者
木材利用創造会議
発
木材利用創造会議 事務局
徳島県林業戦略課次世代プロジェクト推進室
木材利用創造センター
TEL 088-633-6358 FAX 088-633-6359
E-mail [email protected]
行
- 17 -
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とくしま木育推進計画.