情報処理の概念
#13 ドメイン名・インターネットの運営 / 2002 (春)
一般教育研究センター 安田豊
ドメイン名
• インターネットはIPアドレスだけで制御
– 末端利用者はそれを記憶するのか?
• ニックネームを用意してアドレスを導出
– Resolvという考え方
– ドメイン名をインターネットの外部で実現
– 全てのサービスをネットワークの外で行う
• DNS
– ドメイン名を resolv するためのサービスシステム
– 世界を全てドメイン名で識別するというアイディア
ドメイン名
• ネットワーク上のサービスにアクセスするた
めの識別子(の一部として利用)
– Web サーバ http://www.kyoto-su.ac.jp/
– メイルアドレス [email protected]
• 最終的にはIPアドレスに変換される
• 一意性が重要
• サービス提供者が取得
– 企業や大学など、多くの組織が登録
– jpドメイン 48 万登録 (2002.3 JPNIC)
階層的な命名・管理
• 西洋式に右(後ろ)に大分類
– 一意性の実現のために階層的に管理
– 分散管理の手法 (階層化、分割、分担)
• 最上階のドメイン名 (Top Level Domain)
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.com, .net などの gTLD (global TLD)
.jp, .fr, .us などの cc TLD (country code TLD)
ICANN が管理
適当な組織に TLD 以下の管理を委譲
• jp ドメインは JPNIC が担当
ドメイン名
• www.kyoto-su.ac.jp
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京都産業大学のWebサーバにつけられた名前
jp : 日本を示す ccTLD
ac : 高等教育機関を示すサブドメイン
kyoto-su : 京都産業大学を示すサブドメイン
www : ホストコンピュータに付けられた名前
kyoto-su.ac.jp ドメインの管理
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ccTLDは ICANN が管理して .jp を JPNIC に
ac.jp はJPNICが大学や研究所に割当、管理
kyoto-su.ac.jp は京都産業大学(情報センター)が管理
インターネットの分散管理体制のモデル
– 階層化、分割、分担
分散管理の構造
• ISOC - Interet SOCiety
– IAB - Internet Architechture Board
• IETF - Internet Engineering Task Force
技術開発など
• ICANN - The Internet Corporation for Assigned
Names and Numbers
– InterNIC, APNIC など
公開の組織運営
• 誰にでも参加可能
– 54th IETF - Yokohama, Japan July 14-19, 2002
• Internet Draft , RFC
– IETF での合意形成手段
– Request For Comment : コメントがあれば下さい
• 控えめな表現は DARPA 時代の名残り
• 実用重視のアプローチ
– ラフ・コンセンサス&ランニング・コード
• 成果物は公開し、公共に提供
ドメイン名を獲得する意味
• インターネットにおける不変の識別子
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bookmark や紙に記録される
広告などに利用
「これさえ判れば情報にたどり着ける」価値
独立した組織の数(以上)に登録される可能性
• 依存性の少ない識別子が好まれる傾向
– kyoto-su.ac.jp は組織構成員でなくなれば利用権が無くなる
– nifty.com は契約が切れたら変わる
• NIFTY倒産の可能性
– Yahoo->大学->関西->京都産業大学、では?
• 模様替えしたら?、倒産したら?
ブランドとしてのドメイン
• ユーザが直接扱う識別子であるために
– 「良い名前」が喜ばれる
– 電話番号、ナンバープレートなど昔から
– ntt.com, fuji.tv, welcome.to, something.tm
• 語呂、country codeにまで「価値」を追求
ドメイン名売買
• 有限の資源(名前空間)である
• よりよい名前を奪い合う
– 基本的に先願主義
– Microsoft社はwww.microsoft.comが嬉しい
• ドメイン名の商品化
– xxxx.com 一年間 $35
• 世界市場で厳しく競争
ブランドとしてのドメイン
• 少し冷静に
– 現実社会でのプレゼンス
• 立地、建物など数多くある
– ネットワークにおけるプレゼンス
• 現実的制約からくる付加価値が薄い
– 消費者や取引先に直接訴える、数少ない制
約付きプレゼンスの一つ?
ドメイン名の価値(?)
• 売買の対象である
– ともかく希望者は群がっている
– business.com 750万ドル / Loans.com 300万ドル
• 僅かな名前空間をめぐってトラブルが多発
– ビジネスサイドでは争いは当然?
– これこそビジネス?
– 紛争解決手段
• WIPO / 工業所有権仲裁センター
• 不正競争防止法の対象に
トラブル
• あげるときりがないので少しだけ
– サイバースクワッティング
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juliaroberts.com WIPOで勝訴
madonna.com マドンナの勝ち
sting.com スティングの負け(一般的?)
itoyokado.co.jp 移転命令 (2001/3/14)
• http://www.domnam.jp/
ドメイン名の拡張
• ICANN : .name .biz .museum など7つを追加
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.name 登録受付中 (2002.7)
英国 Global Name Registry 社が管理
先願順で yutaka.yasuda.name などを登録する
必ず 2nd Level と 3rd Level の間に . を付ける
メイル転送サービスも可能
• [email protected]
ドメイン名の拡張
• 多言語化
– 非英語圏のユーザに Native な環境を
– 日本語.jp
• 2001.4 VeriSign は言語を350に拡大
– 日本語.com / (ハングル).com
• 2001.5 ハングル電子メイルアドレス
• ますますドメイン名の商品価値を高める
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VeriSign 2001.Q1 526% 増収
ビジネス的には成功、、まだしていない
2002.7現在、他言語.comはまだ正式サービスになっていない
いきおい訴訟の対象になるかもしれない
ドメイン名売買
• 都合(語呂)のよい ccTLD すら売り物に
– tv, to, tm
• drugstore.tv : 50万ドル
– tv ツバル国まるごと 5000 万ドル
• 国を売る?
• 新しい技術が全てを無価値にしてしまうかもし
れない
VS
• 今売らなければ将来は無価値?
レポート
• tvドメインの売却に関して
– 問題はないか?
– これが最適解と考える場合
• 予想される問題などに対してのコメントを
– 最適解と考えない場合
• 彼らにはどんな可能性があったか
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情報処理の概念 #11 ネットワーキングの原理と実際 / 2002 (春)