No0107
古典詩解釈による
講読練習
この教材は、語文出版社《看图古诗》1993
に掲載された古典詩と訳詩を使った初級用
漢語講読教材です。古典詩の部分は声を出
して読んでみてください。訳詩の部分は、文
型や構造に注意しながら自分で辞書を引き
理解してください。
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1 池上
(唐)白居易
小娃撑小艇
xiǎo wā chēng xiǎo tǐng
偷采白莲回
tōu cǎi bái lián huí
不解藏踪迹
bù jiě cáng zōng jì
浮萍一道开
fú píng yí dào kāi
夏
• 小娃娃,划着一只小船,偷
偷地划向长满大莲的荷
塘。
• 他悄悄地摘了几颗莲蓬,
又赶紧回来。
• 可是他不懂隐藏自己的
踪迹,
• (小船返回的时候,)却把
密密绿绿的浮萍,划开一
道水线。
蓮の盛りの池にこぎ出して蓮の実の着いた花托をこっそり取ってこようとする子どもを
描いた詩。「白蓮」は蓮の花托より蓮の花と解釈する方が美しいかも知れない。
現代語訳の構造
・小娃娃,
划着
小さな子どもが
こぎながら
长满大莲的
大きな実をつけた
彼は
一艘の小舟を
こっそりと
划向
こいで向かう
蓮の池に
もぎ取り
几颗莲蓬,
又
幾つかの蓮の花托を、 またも
・可是 他 不懂
しかし
偷偷地
荷塘。
・他 悄悄地 摘了
彼は こっそり
一只小船,
隐藏 自己 的
理解できない
隠す
自分
の
赶紧
回来。
いそいで
もどり来た。
踪迹,
痕跡を
・(小船 返回的 时候,却) 把
密密绿绿的 浮萍,
(小舟が
緑一面の
もどる時には、なんと)にたいして
划开
一道
水线。
こいで開く
一本の
水の道
划向・划开 :划+ 補語
浮草
划着:動詞+着+動詞 ~で(方法)~する。 把:目的
語を前に出し、次の動作を際だたせる構文。密密绿绿:浮草が水面を埋めている様
池上 日本語訳
小さな子ども、小舟をこいで、蓮のみ実る蓮
池へ。
こっそり蓮の実 幾つかもいで、急いで船こ
ぎ帰り来る。
ところが、足跡消すのをしらず、
小舟が返るそのおりに、萍を開いてのこす船
の道。
2尋胡隠居(明)高啓 春
渡水复渡水
dù shuǐ fù dù shuǐ
看花还看花
Kàn huā huán kàn huā
春风江上路
chūnfēngjiāngshànglù
不觉到君家
bù jué dào jūn jiā
• 度过一道水呀,再度
过一道水。
• 看了一遍花呀,又看
了一遍花。
• 在江上一路走来,(春
风拂面,花香飘逸)。
• 不知不觉地便来到了
你的家。
古典文中の 还・了 の漢字は通常それぞれ huán liǎoと読む。古典小説も同
様。
現代語訳の構造
• 度过一道水呀, 再度过一道水。
渡り過ぎる 一筋の川
~したら
もう一度
渡りすぎる
一筋の川
• 看了一遍花呀, 又 看了 一遍 花。
ながめた
一わたり
花々
またもや
ながめた
ひとわたり
花々
• 在江上一路走来, (春风拂面,花香飘逸)
河川の畔を
ずっとやってくる
春風は顔をなで 花の香りはただよい
• 不知不觉地便来到了你的家。
知らず知らずのうちに
もう
来てしまった
君の家に
度过 一道水: 動詞+ 目的語(一道+水) 过:~して通り過ぎる
看了一遍 花: 動詞+補語(看了一遍 )+花
呀:語気助詞、ここでは ~したらこんどは と言う感じを示す。
再: (~して)それから~する(未来) 又:もう一度~した(過去)
尋胡隠居 日本語訳
川を渡って、又川を渡る
花を眺めては、またもや眺める花畑
川辺の道をずっと来た
春風は顔をなで 花の香りは漂って
知らず知らずに あなたのお宅に着きました
3 宿新市徐公店
(宋)杨万里
篱落疏疏一径深 lí luò shū shū yí jìng shēn
树头花落未成荫 shù tóu huā luò wèi chéng yīn
儿童急走追黄蝶 ér tóng jí zǒu zhuī huáng dié
飞入采花无处寻 fēi rù cǎi huā wú chù xún
在疏疏落落的篱笆间,有一条小道,弯弯曲曲地直通村庄的
深处。树上的花儿虽已凋谢,那嫩叶刚长出不久,却还不很茂
密,不能形成树荫。儿童们奔跑着,追赶着一只黄色的蝴蝶,想
要把它捉住。可是那只蝴蝶飞呀,飞呀,飞进长满金黄采花的
田野,这些孩子们再也找寻不到它了。
現代語訳注釈
在疏疏落落的篱笆间,有一
条小道,弯弯曲曲地直通
村庄的深处。
树上的花儿虽已凋谢,那嫩
叶刚长出不久,却还不很
茂密,不能形成树荫。
儿童们奔跑着,追赶着一只
黄色的蝴蝶,想要把它捉
住。
可是那只蝴蝶飞呀,飞呀,飞
进长满金黄采花的田野,
这些孩子们再也找寻不
到它了。
疏疏落落:疏落の重ね形、強調。
弯弯曲曲:弯曲の重ね型、強調。
直:そのままずっと(副詞)
凋谢:しぼみ落ちる。
刚:~したばかり(副詞)
却:意外性を示す(副詞) 、しかし。
还不:まだ~でない。
只:虫や獣を数える量詞。
~呀~呀:~して ~して
长满:zhǎngmǎn 成長して一杯にな
る
再也(+否定):もはや~しない。
寻找不到:探しても探し当てられない。
(可能補語の否定)
了 :語気助詞。情況の変化。
宿新市徐公店 訳
ばらばらと垣根がならび、道は一筋くねくねと村の
奥へと続いている。
木々の花はもう落ちて、若葉はようやく出たばかり、
まだ葉も少なく、木陰もない。
子ども達が走り、黄色の蝶々をおいかけている、掴
まえようとおもうのだ。
そころが、その蝶、ひらひら飛んで、金に輝く菜の
花畑に入れば、子ども達はもう探せない。
4 江宿
寂历秋江渔火稀
jì lì qiū jiāng yú huǒ xī
起看残月映林微
qǐ kàn cán yuè yìng lín wēi
波光水鸟惊忧宿
bō guāng shuǐ niǎo jīng yōu sù
露冷流萤湿不飞
lù lěng liú yíng shī bù fēi
(明)湯顕祖
秋夜里,江水寂寂,没有一点
儿声息。
残月悬空,映着树林,轻轻地,
没有一点儿颜色。
江水却波光粼粼,水鸟从昏
睡中惊醒,仿佛还要睡去。
寒冷的露水,把流萤的翅膀
打湿,沉重得飞都飞不起
来了。
4 江宿
(明)湯顕祖注釈
秋夜里,江水寂寂,没有一点
儿声息。
残月悬空,映着树林,轻轻地,
没有一点儿颜色。
江水却波光粼粼,水鸟从昏
睡中惊醒, 还要睡去。
寒冷的露水,把流萤的翅膀
打湿,沉重得飞都飞不起
来了。
没有一点儿~:すこしの~もない。
映着:照らしている。
轻轻地:そっと、力なく 地は連用
修飾語化するための助詞。
粼粼:きらきら光る、擬態語。
仿佛:あたかも、まるで
沉重得:重くて~。得 は後ろに補
語を導く助詞。
飞都飞不起来:飛ぼうとしても飛
び立てない。 都 は同じ動詞
を使い、後ろを否定して“~し
ても~ない”という句形を取っ
て強調の働き。
4 江宿
(明)湯顕祖 訳
• 秋の夜、川の水は静かで、何の音もなく
• 空に残る月は、林を照らし、しずかに、何
の彩りも添えず
• 川の水が光をきらめかせれば、水鳥は眠
りより醒めるも、まだ眠たそう
• 冷たい夜露は飛び回る蛍の羽を湿らせ、
飛ぼうとして飛べぬほどに重くする。
5蕭杲別業竹枝詞(明)沈明臣
青黄梅气暖凉天
qīng huáng méi qì nuǎn liáng
tiān
红白花开正种田
hóng bái huā kāi zhèng
zhòng tián
燕子巢边泥带水
yàn zi cháo biān ní dài shuǐ
鹁鸠声里雨如烟
bó jiū shēng lǐ yǔ rú yān
梅雨时节,梅子有青有
黄,天气忽暖忽凉。
花开红白知有时,此刻
正好来种田。
燕子衔泥忙筑巢,巢边
泥水频频添。
鹧鸪声声,烟雨迷蒙,
声声常伴迷蒙来。
5蕭杲別業竹枝詞(明)沈明臣
梅雨时节,梅子有青有
黄,天气忽暖忽凉。
花开红白知有时,此刻
正好来种田。
燕子衔泥忙筑巢,巢边
泥水频频添。
鹧鸪声声,烟雨迷蒙,
声声常伴迷蒙来。
有青有黄:青いものもあれば黄色いも
のもある。
忽暖忽凉:突然暖かくなったり涼しくな
ったり。
花开红白:花が咲いて赤や白の色とり
どりに見えること
有时:ふさわしい時節があるということ
此刻:この時、刻は時の意味。
正好:~するのにちょうどよい(副詞)
来种田:来は、動詞の前に来て積極的
な感じを示す。
鹧鸪:しゃこ、山鳥。
声声:鳴き声をあげる。
迷蒙:雨に煙るぼんやりした様
常伴迷蒙来:しばしば、ぼんやり滲む雨
とともに伝わってくる
5蕭杲別業竹枝詞
訳詩
• 梅雨の頃、梅の実は青や黄色がまじり、気
候は暖かくなったり涼しくなったり。
• 花は赤白とりどりに咲き、時節を知る、この
ころちょうど田植に良い。
• 燕は泥を銜えて巣作りに忙しく、巣では水
気を帯びた泥がしきりに貼り付けられる。
• シャコの啼く声、けむる雨、鳴き声は滲む
景色に響きくる。
6由商丘入永城途中作(明)李光芳
三月轻风麦浪生
sān yuè qīng fēng mài làng
shēng
黄河岸上晚波平
huáng hé àn shàng wǎn bō
píng
村原处处垂杨柳
cūn yuán chù chù chuí yáng
liǔ
一路青青到永诚
yí lù qīng qīng dào yǒng
chéng
三月春风轻轻吹,吹起
麦浪一层层。
黄河两岸静谧谧,晚来
河水波更平。
郁郁葱葱村野上,处处
杨柳发新枝。
一路青青情不尽,不知
不觉到永城
6由商丘入永城途中作(明)李光芳
三月春风轻轻吹,吹起
麦浪一层层。
黄河两岸静谧谧,晚来
河水波更平。
郁郁葱葱村野上,处处
杨柳发新枝。
一路青青情不尽,不知
不觉到永城
吹起:吹いて~し始める。起は動作
の開始を示す補語。
一层层:麦畑を渡る風の波の表現
静谧谧:静かでしーんとしている。
形容詞+擬態語の表現
更平:いっそう平坦、更は副詞。
郁郁葱葱:郁葱/葱郁 草木の繁
る様
村野上:村の野原 上は場所をしめ
す、~のあたり。
青青:新緑を芽吹く木々の様子
6由商丘入永城途中作(明)李光芳(訳)
三月春風そよそよ吹いて
麦畑に次々に立つ波
黄河の両岸はひっそりと静かで
暮れて波はいっそう穏やか
緑の繁る村の野原は
あちらこちらに楊柳の若葉
道の緑を眺めていいなあと思っていたら
おや気がつけばはや永城。
7所見(清)袁枚
牧童骑黄牛
mù tóng qí huáng niú
歌声振林樾
gē shēng zhèn lín yuè
意欲捕鸟蝉
yì yù bǔ niǎo chán
忽然闭口立
hū rán bì kǒu lì
牧童骑在黄牛的背上,
边走边唱着山歌。
歌声嘹亮,震动了林木。
知了在鸣唱。
牧童想去捕捉它。
立即停止了歌唱,悄悄
地站在树下,准备动
手。
7所見(清)袁枚
牧童骑在黄牛的背上,
边走边唱着山歌。
歌声嘹亮,
震动了林木。
知了在鸣唱、牧童想去
捕捉它。
立即停止了歌唱,悄悄
地站在树下,准备动
手。
骑在:V+在 ~して~にいる
黄牛の背中に乗っている。
边走边唱着:边~边~ ~しなが
ら~する。歩きながら歌う
山歌:土地の民謡、労働歌
嘹亮: 双声(子音を共にする
liáoliàng)による擬態語。響き
渡る感じ。
在鸣唱:在+動詞 ~の最中だ
悄悄地:しずかに、そうっと。
准备:~するつもり。
动手:手を出す、つかまえる。
7所見(清)袁枚 日訳
牧童が黄牛の背中にのり
行きながら歌を歌っていた。
歌声は響き渡り、林の木々をゆらしている。
蝉が啼いているのでるので掴まえようと思う
や
さっと歌をやめて、そうっと木の下に立ち
掴まえようとしているぞ
8 舟夜書所見(清)査慎行
月黑见渔灯
yuè hēi jiàn yú dēng
孤光一点萤
gū guāng yì diǎn
yíng
微微风簇浪
wēi wēi fēng cù làng
散作满河星
sǎn zuò mǎn hé xīng
没有月光,只见渔船上
的灯火,
孤单地在昏黑中,
透射出一点点萤光。
忽然阵风吹来,水波动
荡,映在水波上的灯
光,如金破玉碎,
仿佛是无数闪烁的星星。
8 舟夜書所見(清)査慎行
只见:唯見えるのは
透射出:突き抜けて現れる
没有月光,只见渔船上
動詞+ 出(動作が外に向け
的灯火,
て向かう感じを示す)
忽然:
孤单地在昏黑中,
阵风:阵は风の数量詞 一阵风の
透射出一点点萤光。
こと、一しきりの風
动荡:dòngdàng ゆらゆら揺れる。
忽然阵风吹来,水波动
映在水波上的灯光:波に揺れる
荡,映在水波上的灯
水面に映った灯火
如金破玉碎:如 まるで~のよう
光,如金破玉碎,
だ。金破玉碎:黄金が砕け玉
仿佛是无数闪烁的星星。 がちりぢりになる。
仿佛:仿佛は副詞 まるで~
是~: 判断を示す動詞
8 舟夜書所見(清)査慎行
月はでず、ただ漁火の光が見える
ぽつり、ぽつりと闇の中
放たれる蛍の光
さっと風吹き渡り
水面に映る灯火の光は
金や玉が砕け散るよう
まるで無数のきらめく星のよう
9十二月十五夜(清)袁枚
沉沉更鼓急
chén chén gēng gǔ jí
渐渐人声绝
jiàn jiān rén shēng jué
吹灯窗更明
chuī dēng chuāng gēng
míng
月照一天雪
yuè zhào yì tiān xuě
更鼓声,一下又一下,
显得那么沉重,那么急促。
渐渐地,夜更深了,静无人
声。
吹灭了室内的那盏灯,越发
显得窗户更明亮了。
噢,原来在月光下,到处是雪,
照出一片眼白的世界。
9十二月十五夜(清)袁枚
更鼓声,一下又一下,
显得那么沉重,那么急促。
渐渐地,夜更深了,静无人
声。
吹灭了室内的那盏灯,越发
显得窗户更明亮了。
噢,原来在月光下,到处是雪,
照出一片银白的世界。
更鼓:更は時刻の単位、更鼓は時
を知らす鐘。発音はgēnggǔ
一下:一打ち、下は動作を数える
量詞。
显得:~という様子である。
那么:強調の副詞、かくも~
沉重:重々しい
静无人声:静かで人の声がしない
越发:更にいっそう~
原来:なるほど~であった
一片:一面の~
9十二月十五夜(清)袁枚 訳
時を告げる鐘の音 一つ又一つ 重く せか
すように
だんだんと、夜はさらに深まって行き、静まり
かえり人声もない
部屋の中の灯火を吹き消せば、いっそう窓
が明るくなるとは。
おや、月明かりの下、至る所に雪がふり、一
面の銀世界が照らし出されているんだな
10 村居(清)高鼎
草长莺飞二月天
cǎo zhǎng yīng fēi èr yuè
tiān
拂堤杨柳最春烟
fú dī yáng liǔ zuì chūn yān
儿童散学归来早
ér tóng sǎn xué guī lái zǎo
忙趁东风防纸鸢
máng chèn dōng fēng fáng
zhǐ yuān
早春二月,江南草长,群
莺乱飞、鸣唱。
柔长嫩绿的柳条儿, 迎风飘
飞摇曳,轻轻地拂着堤
岸,仿佛沉醉在早春的一
片绿色之中。
儿童们放学后,都早早地返
回家中,
好趁着东风,把一样的风筝,
放上高高蓝天。
10 村居(清)高鼎
早春二月,江南草长,群
莺乱飞、鸣唱。
柔长嫩绿的柳条儿, 迎风飘
飞摇曳,轻轻地拂着堤
岸,仿佛沉醉在早春的一
片绿色之中。
儿童们放学后,都早早地返
回家中,
好趁着东风,把一样的风筝,
放上高高蓝天。
江南:長江から南の地
草长:长zhǎng、成長する。
迎风:風を受けて
飘飞:ひらひら舞う
摇曳:揺らめく様、擬態語。
好趁着东风:好は接続詞、
前の句の目的を示す。そ
れでもってうまく~するよ
うに
放上:放つ
高高蓝天:高い青空
10 村居(清)高鼎
早春の二月、江南の地にはもう草が生え、
鶯があちこちで鳴き声を上げる
柔らかな若葉萌え出た柳の枝は、風にゆら
ゆらと揺れ、堤をなで、まるで早春一面の
緑の中でよっているよう
子ども達が放課後にさっさと家に帰ってきた
東風に乗せて、鳥のようなタコを高くあげよう
とのことだな
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